新神戸オリエンタル劇場で20周年イベント-蜷川幸雄さんからビデオレターも

年表を見ながら20年を振り返る劇団赤鬼メンバー

年表を見ながら20年を振り返る劇団赤鬼メンバー

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 新神戸オリエンタル劇場(神戸市中央区北野町1、TEL 078-291-1100)の20周年を記念して11月17日、同劇場で「僕たちの大好きな新神戸 ~新神戸オリエンタル劇場の20周年を勝手に語れ~」が開催された。

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 同イベントは今年オープンから20周年を迎えた同劇場の歴史の中で18年間毎年公演を続けている演劇集団キャラメルボックスのメンバーを中心に、関西劇団や俳優を迎えて20年を振り返るもの。年度ごとにこれまでの公演や、各劇団の過去公演の映像がスクリーンに上映された。

 司会は同演劇集団で製作総指揮を執る加藤昌史さん、トークでの出演は同演劇集団、IQ5000、ファントマ、劇団赤鬼、PEOPLE PURPLEのメンバー合わせて12人。結成当時の出来事や思い出に残る作品などを振り返り、その中でIQ5000の腹筋善之介さんが代表作「白血球ライダー」の変身場面を再現するなどの演出に、会場から笑いがもれる一幕も。

 そのほかにも、新神戸オリエンタル劇場の杮落とし公演「仮名手本 忠臣蔵」で演出を担当した蜷川幸雄さんからのビデオレターが流れ、その中で蜷川さんは「3カ月ロング公演の芝居をやりたいという劇場からの要望に応えられる芝居をと考えて赤穂浪士を題材にすることを決めた。新しい劇場だから、新しいスタイルを取り入れようとオペラの要素を織り交ぜた芝居に仕上げた」と当時を振り返った。「当時は俳優を稽古と本番で4カ月神戸に拘束するのが難しい時代で苦労もしたが、杮落とし公演をやれたことは夢のようだった」とも。

 同劇場は1988年に開館し、演劇やミュージカル、イベント、コンサートなど多くの公演が行われてきた。「神戸で演劇をかじった者にはあこがれの劇場」といわれるという同劇場。劇団赤鬼のメンバーは2004年、「プレスタージョンはなぜ墜落したのか」で同劇場デビューした時の心境を「憧れの地、新神戸オリエンタル劇場に立てたことで、前説の時うれしすぎて泣いてしまった」と明かした。

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