香港の写真家・パトリック・パン(Patrick Pang)さんの初個展「The Peace of MINE」が現在、海外移住と文化の交流センター(神戸市中央区山本通3)内の「CAP CAFE&SHOP y3」(TEL 078-222-1003)で開催されている。
パンさん(43)は20歳から写真家を目指し、ここ10年は地元・香港やアメリカでドキュメンタリー写真の撮影に専念している。初個展を日本で開催するきっかけは今から15年前。香港旅行中だった神戸在住の抽象画家・小山泰三さん夫妻と「運命的な出会い」をし、その後、クリスマスプレゼントの交換や互いの家へ行き来するようになったこと。パンさんは「小山さんの作品から学ぶことがとても多い」と話す。
会場には、テーマ「ピース・オブ・マイン」に沿った「エレガントな」モノクロ写真作品15点を展示。今回のテーマは、一般的によく使われる「ピース・オブ・マインド」をひねったもので、「私の撮影した写真に込めた『心の平穏』を感じていただきたい」という思いを込めたという。作品は、2010年から香港、米カリフォルニアを中心に撮影した風景、自然、人物など。
小山さんは「彼の人柄を反映して温かい雰囲気の映像で、見る人を楽しくさせる力を感じる。これからも心に染みる映像を撮ってほしい」と話す。
パンさんは、初個展の場を神戸に決めたことについて「今回で4度目の来日になるが、日本そして神戸の人たちはモノクロ作品を見る感性が強く、とても素晴らしい。この地で個展を重ねていきたい」と話した。
展示する写真は全て2万円で販売も行い、フォトフレーム(2,000円)やポストカード(200円)も販売する。
開館時間は10時~19時。月曜・火曜休館。入場無料。今月24日まで。