神戸国際会館(神戸市中央区御幸通8)9階大会場で3月23日、アマチュア女性落語家による落語コンテスト「神戸おこし亭アマチュア落語コンテスト THE 落語女王(クイーン)2013」本選が開催された。主催は三ノ宮南まちづくり協議会と阪神電気鉄道(本社=大阪市福島区)。
満員の会場で演技する初代落語女王(クイーン)の丸々亭おはぎさん
「笑いでまちをおこします」を合言葉に三ノ宮南地区でプロのはなし家による落語会「神戸おこし亭」をこれまで7回開催してきた同協議会と神戸エリア沿線の活性化を図る同電鉄が連携した同コンテスト。16日・17日に開催された予選会には、郵送での映像選考で選ばれた5~75歳の個性豊かなアマチュア女性落語家43人が8分以内の演技を披露した。
この日開催された本選には、予選会を勝ち抜いた10~75歳の7人が進出。日本で第1号の女性落語家・露の都さん、落語家・林家花丸さん、落語作家・北村京子さんなど審査員5人の前で、それぞれ15分以内の演技を披露した。約200人の観客で満員となった会場は大きな笑いで包まれた。
審査の結果、奨励賞には「くもんもん式学習塾」を演じた「都亭エリザベート」こと椋本友子さんが受賞。優秀賞には「蔵丁稚」を演じた「五月家ちろり」こと南野三千世さんが受賞。初代落語女王(クイーン)には「茗荷(みょうが)宿」を演じた「丸々亭おはぎ」こと宮本和子さんが輝いた。最年少で「犬の目」を演じた「ほおずき亭ぱある」こと疋田真珠子さんには審査員特別賞として、露の都さんと林家花丸さんの扇子が贈呈された。
宮本さんは「いやいや~こんな私がねぇ…大賞を頂けるなんて夢にも思っていなかった。予選を通っただけでもぶっ倒れそうになったのに」と喜びを表した。露の都さんは「誰が大賞をとってもおかしくないくらい接戦で審査が難航した。皆さん、男性とは違う女性の良さが出ていて、とても素晴らしかった」と総評した。