超大画面薄型表示装置の開発・製造などを行う篠田プラズマ(神戸市中央区港島南町4)は3月26日、同社で新製品「つながるSHiPLA(シプラ)」をお披露した。
ガラス基板を使わずにガラスチューブを採用した独自の「LAFi(ラフィー)」技術を使う同製品。これにより横1メートル縦2メートルの同製品を連結し、形状フリーの壁面ディスプレーが可能になった。
直径1ミリのガラスチューブを使っているため薄く曲面形状が可能。キャスター付きで運搬しやすく、6台の連結作業は約1時間でできる。従来の同社製品に比べ明るさは1.3倍になり、色表現数は10億色。当日は1台のパソコンから操作できる最大という6台を連結し、風景を撮影した動画や静止画を映した。
「臨場感あふれるリアルな実物大映像で風景を疑似体験できる、遠くの友人と等身大映像で会話できるという新しい映像文化を創造できる。新しい超大画面映像文化を世界に提供したい」と篠田傳社長。「ロールアップ可能なディスプレーや壁に貼り付けることのできるディスプレーを現在開発中。近い将来お見せできると思う」と意気込みを見せる。
今年2月より受注を開始した同製品。価格は1台約400万円。2年で80台の受注を目指す。