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神戸で抽象画家・小山泰三さん作品展-アクリル絵の具作品など展示

作品「サラマンカへの想い」と抽象画家・小山泰三さん

作品「サラマンカへの想い」と抽象画家・小山泰三さん

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 神戸市立相楽園北門前にある「ギャラリーAo(あお)」(神戸市中央区山本通5、TEL 078-341-5399)で現在、抽象画家・小山泰三さんの作品展「グレイの諧調-情緒のあるコラージュ-」が開催されている。

長年の現代美術仲間である堀尾貞治さんと談笑する小山さん

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 小山さんは1927(昭和2)年神戸生まれ。14歳の時から油彩画に向かい、戦争による中断を経て戦後間もなく再開。途中挫折はあったが、神戸の港の倉庫の壁、ヨーロッパの中世からある街の壁の繊細なディテールに触発され、マチエール(素材)の変化をベースにした抽象画を描き続け今日に至る。

 会場には、「私の心の壁の陰影が深いところで描かれているか?」「この心象風景は、果たしておのれの心を映しているか?」「これは自分なのか?」と、小山さんがこの1年間自問しながら描き進んだという作品18点(うち5点は小品作品)を展示。162センチ×130センチのキャンバスに描かれた大きな作品「サラマンカへの想い」をはじめ、描き進むうちに偶然現れた「7」の文字をタイトルにした作品「セブン」、もの悲しい人間の行列を表現した作品「列」などが並ぶ。

 小山さんは「今の私は、グレーの絵の具を塗っていると心が落ち着く。そのグレーの中に少しでも微妙な明るい色を見いだしていただければ」と話す。「年1回、『ギャラリーAo』を唯一の発表の場と定め、私の宿命的人生の心象風景に取り組んでいきたいと心に決めている」とも。

 開場時間は12時~18時(最終日は17時まで)。木曜休廊。入場無料。今月16日まで。

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