神戸市立相楽園(神戸市中央区中山手通5、TEL 078-351-5155)で10月20日、「第62回神戸菊花展」が始まった。神戸市・神戸菊花協会・神戸市公園緑化協会が主催、「神戸ビエンナーレ2013」が協賛。
1952(昭和27)年以来毎年続き、同園の秋の風物詩ともいえる同展。菊花栽培の普及による、伝統技術の継承と改良推進を図り、菊を通じて花に対する関心を高め、市民の情操育成や観光振興を目的に開催している。
間口が4間(7メートル超)ある総合花壇をはじめ、大菊花壇、盆栽花壇など18の部門に、約2300鉢の菊を展示。展示作品は、市内在住の神戸菊花協会会員のみならず、明石市、三木市、西宮市、淡路市など、他都市の会員からも寄せられ、今年は江戸時代の絵師・葛飾北斎も描いたという長寿菊「巴錦(ともえにしき)」や一重咲きで幅の広い花びらが水平に開いて咲く「一文字菊(通称=御紋章菊)」も展示紹介する。
11月2日に作品審査を行い、18日には優秀な作品に対し国土交通大臣賞などの大臣賞をはじめ、神戸市長賞、兵庫県知事賞、 神戸菊花協会長賞、マスコミ各社からの賞などを授与する。
期間中、同園ではさまざまなイベントも開催。11月3日は「木の実に顔を画いてみよう」(開催時間=10時~12時・13時~15時、参加費=800円)、「うたごえ~ひでボーのギターでみんなで歌いましょう」(同=11時30分~12時30分・14時~15時、同=無料)、4日は「ジャズコンサート」(同=13時30分~15時10分、同=無料)、16日は「アコースティックカバーライブ」(同=14時~15時、同=無料)、23日・24日は「浣心亭お茶席」(同=13時~15時、同=一席400円)などを開催する。
園長の乾高彰さんは「菊花栽培をされている方は高齢の方が多いが、菊作りに挑戦している小中学校などもある。伝統技術の継承のため、若い世代の方にも興味を持ってほしい」と話す。「もし菊花栽培をやってみたいという学校があれば気軽に相談いただければ」と話す。
開園時間は9時~17時(入園は閉園30分前まで)。11月2日・9日・16日・23日は夜間ライトアップ(日没~20時)。会期中無休。11月23日まで(「大菊切り花」の展示は、11月3日~8日)。