旧暦の正月を祝う「春節祭(しゅんせつさい)」が1月26日、神戸南京町(神戸市中央区栄町通1)で始まる。
同イベントは1997年に神戸市の地域無形民族文化財に指定された南京町のメーンイベントで、毎年30~40万人を動員する。旧暦で節句を祝う中国では旧暦の正月を「春節」として盛大に祝う。この時期の中国は爆竹が鳴り響き、祝い事には欠かせない龍や獅子が舞い踊り、大いににぎわいを見せる。神戸南京町でも旧暦の正月に合わせ、1987年から「春節」をアレンジした「春節祭」として開催が始まり、今回で21回目。
旧暦の元日から2月1日までの期間中は新年を祝い商売繁栄を祈る伝統行事をはじめ、さまざまなイベントを開催。神戸南京町龍獅団による「獅子舞」や「龍舞」、神戸華僑総会太極拳協会による「太極拳」、東京中国歌舞団による「変瞼(へんれん)」なども披露する。中でも「変瞼」はくるくると変わる天候を表したものともいわれ、袖で顔を隠す一瞬で隈(くま)取りの面が変わる技は見事。中国では一子相伝の秘伝とされ、第1級国家機密となっているという。
ほかにも、海榮門前で毎日販売する「必ず何かが当たる、ハズレ無し!の『ポチ袋くじ』」(200円)は各日香港や上海への旅行を特賞として用意。同26日12時からは京劇の衣装とメークで三国志の英雄や楊貴妃などに扮(ふん)し元町商店街や三宮をパレードする「中国史人遊行」や、31日15時15分から1年で1度しか見られない全長47メートルの金龍・龍龍(ロンロン)も大丸神戸店(明石町)南側に登場する。
同組合担当者は「今年は毎年人気を集める『京劇』や『変瞼』を期間中の平日限定で開催するので、例年よりゆっくり見ていただける。『ポチ袋くじ』は特賞以外にも食事券やホテルの宿泊券など豪華な景品も用意しているので、ぜひ参加してほしい」と話す。2月1日まで。