神戸ハーバーランド高浜岸壁から出航するミュージック・グルメ船「神戸コンチェルト」が7月18日、就航17周年を迎えた。
同船は神戸クルーザー(神戸市中央区東川崎町1)が運航するレストラン船で、1日4便周遊している。総トン数2138トン、全長74メートル、全幅13メートル、旅客定員は604人。通常航海のほか、さまざまな企画プランや船上ウエディングなども実施している。
阪神・淡路大震災の後、「神戸に希望の光を!」との思いから1997年に就航。震災直後の1年間は「シルフィード」という名前で大阪と神戸を結ぶ唯一の定期船として、多くの人や救援物資を運んだことで知られる。
17周年を迎えた当日は、乗船場所で記念セレモニーを開催。神戸市立夢野中学校(兵庫区)吹奏楽部の生演奏から始まり、事前に公募し抽選で選ばれた江木さくらちゃん)の1日子どもキャプテン任命式やバルーンセレモニーが行われた。ゆるキャラ「くまモン」のテーマソング「くまもとサプライズ」の演奏が始まると神戸のキャラクター「コーベアー」と「くまモン」も登場し会場をさらに盛り上げた。さくらちゃんは「安全運行でがんばります」と笑顔で話し同船に乗り込んだ。
同社の南部真知子会長は式典で、「今回は初めて夢野中学校の皆さんにすばらしい演奏をしていただいたが、実は17年前、中学2年生の方に社会勉強をしていただくトライアルウイークが兵庫県で初めて実施された。最初、当社にお越しいただいたのが夢野中学校の皆さんで、その時からのご縁で実現した。その様なご縁がとても大切だと感じている」と話した。
同社では17周年を記念した「サンキューフェア」を8月31日まで開催。詳細はホームページで確認できる。