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神戸で「世界人道デー」記念イベント-人道支援活動、知る機会に

「世界がもっと必要としているのは___」のプレートを持つ主催者ら

「世界がもっと必要としているのは___」のプレートを持つ主催者ら

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 神戸電子専門学校(神戸市中央区北野町1)北野館地下1階ソニックホールで8月19日、「世界人道デー」記念イベントが開催される。

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 2003年8月19日にイラク・バグダッドの国連事務所が爆破され、22人の国連関係者が犠牲になったことをきっかけに国連総会決議によって定められた「世界人道デー」。世界各地で起きている紛争や自然災害などの人道問題に焦点を絞り、被災地の現場で緊急人道支援に携わる人々に心を寄せるための日で、過去には歌手のビヨンセさんが参加するなど、全世界的なキャンペーンが展開される。毎年同日に世界各地で関連イベントが開かれ、昨年は日本で初めての記念イベントを神戸で開催した。

 世界人道デーキャンペーンの共通テーマは「世界がもっと必要としているのは___(The World Needs More___)」。昨年は空欄にあてはまる言葉を世界中の人々がSNSなどを通じて提案・共有し、著名人や企業へ寄付金を募りキャンペーンを盛り上げた。今年は「The World Needs More #HumanitarianHeroes(ヒューマニタリアンヒーロー)」と題して、世界各地で人道支援に携わる人々に焦点を当てたオンラインキャンペーンを展開。さらに神戸でのイベントでは、臨場感あふれる映像と共に海外での災害現場で活躍するヒューマニタリアンヒーローたちのことを知り、より身近なヒューマニタリアンヒーローたちの姿も紹介する。

 当日は、国連人道問題調整事務所(OCHA)神戸事務所長の渡部正樹さんによる「世界人道デー」の紹介、JICA国際緊急援助隊(JDR)事務局の大友仁さんによる講演、兵庫県立舞子高校環境防災科の生徒による「東日本大震災支援活動」報告、神戸情報大学院大学(KIC)のルワンダ留学生による「情報通信技術を用いた社会課題解決の取り組み」報告、神戸電子専門学校女子部・PR部学生による発表「小さなことから考えよう-エコキャップ活動」、同専門学校声優タレント学科のアイドルユニット「ヴォイス北野坂」によるパフォーマンスなどを行う。オリーブアカデミーが主催する子ども向けワークショップも同時開催する。

 このほか、オープンキャンパスなどを行う夏休み期間中、同専門学校北野館エントランスではJDRの活動の様子を伝えるパネル、同大学院大学の活動報告パネル、同高校環境防災科の活動報告パネルなどを展示。月替わりでエスニック料理を提供しているJICA関西食堂(脇浜海岸通1)では、8月にイラク(中東)料理を提供し「世界人道デー」を知ってもらえるような企画を実施。

 渡部さんは「日本を含め世界中で展開される『世界人道デー』キャンペーンには、SNSを通じて一般の方でも貢献できる。特に神戸らしさが前面に出た楽しいイベントも企画しているので、この機会にぜひ参加してほしい。イベントをきっかけに多くの人に世界が直面する人道危機や危険と隣りあわせの中で支援活動を行っている人々のことをより知っていただく機会になれば」と来場を呼び掛ける。

 開催時間は14時~16時30分。定員は200人。入場無料。申し込みはメール(ocha-kobe@un.org)で受け付ける。問い合わせはOCHA神戸事務所(橋本さん・鳥塚さん、TEL 078-262-5555)まで。

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