60歳から始めて15年-神戸で水彩画展、「花」テーマに60点展示

「花の力強さ」を表現した高橋さんの作品

「花の力強さ」を表現した高橋さんの作品

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 神戸らんぷミュージアム(神戸市中央区京町、TEL 078-333-5310)で2月24日、企画展「高橋判次 水彩画展『-花-』」が始まった。

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 同展は高橋さんがこの10年で描き上げた水彩画の中から約60点を展示するもので、会場にはツバキやツツジ、マーガレットなど花を中心とした作品が並ぶ。高橋さんは60歳を機に「以前からずっと描きたいと思っていた」(高橋さん)水彩画を始め、以来15年間描き続けている。

 普段から花を描くことが多いと話す高橋さんは、「水彩画を始めた当初は花以外もいろいろと描いてみたが、やはり花を描きたい。可憐なイメージだけかと思っていたら、力強く、たくましい一面もあり、見る角度で全然違って見える。花には『描きたい』と思わせる魅力がある」と話す。

 水彩特有の淡彩(たんさい)画とは異なり、高橋さんの作品は離れた位置から見ると写真と見間違えるような鮮やかさが特徴。高橋さんは「水彩画と聞くと色を淡くさっと塗るイメージがあるが、その手法では私の思っている花は表現できない」と、色でも花の力強さを表現している。

 淡い色から始めて、濃い色を順に塗っていく水彩画では、画用紙の色が生かせる白は描かない。画材にも独自のこだわりを持つ高橋さんは「画用紙によって風合いが異なる。目の粗い紙の方が、温かい色が表現できる」とワットマンの画用紙を使っているという。

 高橋さんは「次はこれを描きたい、その次はあれを描きたい、と描きたいものは尽きない。今は水彩画を描くことが楽しくて仕方がない。いつかは手に入りにくい、南米にしかない花などを描いてみたい」と話す。「大きい10号サイズの作品を10点ほど展示しているので、ぜひご覧いただきたい」とも。

 開館時間は10時~17時。月曜休館。入館料は、大人=400円、小人(中学生以下)=200円。3月15日まで。

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