神戸・三宮に7月10日、サイクルショップ「Direction(ダイレクション)」(神戸市中央区御幸通6、TEL 078-855-2627)がオープンした。
完成車の販売だけでなく自社工場を生かしてオーダーメード、カスタム、メンテナンスなどを行う同店は、須磨区・板宿でダイニングカフェやイベントスペースなどを備えるサイクルショップ「RE: PRODUCTS PROJECT(リ プロダクツプロジェクト)」の2号店。オーダーメードの自転車を扱う店は中央区で初めてとなる。
ストアチーフの古賀俊彦さんは自転車歴40年以上で、以前は百貨店の呉服売り場に勤務。「お客さまの望まれていることを具現化するという点では、着物も自転車も共通。女性の方にも自転車を理解して好きになってもらえるような、丁寧な接客を心掛けている」と話す。
店舗面積は6坪。店内外ともコーポレートカラーのブルーを基調に、店内はビンディング・シューズを履いた来店客に配慮してじゅうたんを敷くなど、ゆっくりとくつろげる内装に仕上げた。「Direct」の名詞形となる店名は「新しい自転車ライフを提案する」という意味を込めて付け、「洗練された大人の自転車ライフ」を楽しんでもらえるようさまざまな提案を行うという。
取り扱う商品は、神戸市西区にある自社工場で以前競輪用自転車を生産していた際に培われた技術を生かし一台一台職人の手により製作する伝統ある「VIVALO(ビバロ)」のクロモリオーダーフレームをはじめ、スイス人デザイナーと日本のメーカーがコラボしたカラフルなタウンサイクル「BRUNO(ブルーノ)」の完成車、英メーカー「BROOKS(ブルックス)」の革サドル、サドルバッグ、リュックサック、バッグ、革小物など。日本人デザイナーが街中でもおしゃれに着られるようにデザインしイタリアで縫製した「PEdALED(ペダレッド)」のサイクルウエア、「LEZYNE(レザイン)」のライト・パーツ・小物なども多数取りそろえる。
古賀さんは「自転車は走りを追い求めるだけではなく、『モノ』として持っていて楽しめる魅力がある。クラシックなデザインにこだわる方、機能と趣味を兼ね備えたい方などオーダーは自分のこだわりを無限に表現できる手段。センスの光る自転車をお勧めできれば」と話す。「自転車好きをどんどん増やしていきたい。ゆっくりとくつろいでいただけるサロンなので、自転車で気になることがあれば気軽にお越しいただければ」とも。
今後は日曜に走行会を開催。他店舗で購入した自転車のリペアも行う。
営業時間は11時~20時。水曜定休。