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フェリシモが「夕活」 「臨床美術」ベースにワークショップ開講

「脳がめざめるお絵かきワークショップ」第1回のテーマは「『なすの量感画』オイルパステル」

「脳がめざめるお絵かきワークショップ」第1回のテーマは「『なすの量感画』オイルパステル」

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 フェリシモ本社(神戸市中央区浪花町)で7月17日より、同社が開発したプログラム商品を使ったイベント「脳がめざめるお絵かきワークショップ」が開かれている。

参加者がそれぞれ描いた「なす」

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 医療や教育現場で近年注目されている芸術療法「臨床美術」をベースに開発した同社のプログラム商品「脳がめざめるお絵かき」を使った同イベント。同商品は臨床美術協会監修により、芸術造形研究所が開発した臨床美術をもとに同社が企画した独自のプログラム。「お絵かきキット」を毎月届け、テーマに沿ったアート体験を自宅で気軽にできる。同商品の開発をきっかけに、「アートを通じて個性を認め合い、違いを楽しめる社会」を目指す取り組み「WORLD OEKAKI PROJECT(ワールド オエカキ プロジェクト)」も立ち上げ、各地でワークショップや臨床美術士養成講座を行っている。

 同社と臨床美術のつながりを作ったのは社員の木野内美里さん。木野内さんの母ががん闘病中にうつ病になった際、「絵でも描いてみたら?」と軽く言ってはみたものの、普段絵を描いていない人には、どのように描いて良いのか分からなかった。絵を描かないまま亡くなった母のことがずっと引っかかっていた木野内さんが数年後、臨床美術と出会う。「これを知っていたらお母さんと豊かな時間が過ごせただろうなぁ」という思いから、臨床美術士の資格を数年かけて取得した。臨床美術を教えることができる人も知っている人もまだ少なく、できるだけ多くの人に知ってもらいたいと同プログラムを開発したという。

 「絵を描く」という非日常を体験することで「リフレッシュできる」と、ノー残業デーを中心に従業員向けに行ってきた同イベントを7月から毎月1回、一般公開。臨床美術士の進行に沿って描き進めていくため、「絵を描くことが苦手な人でも安心して参加できる」と木野内さんはいう。「久しぶりに絵を描いてみたい」「リフレッシュしたい」「新しい趣味を始めたい」「子どもの感性を伸ばしたい」という人の「夕活」としても提案する。

 第1回のテーマは「『なすの量感画』オイルパステル」。以後、8月21日=「『つながる夢の道』色えんぴつ」、9月10日=「『ブロッコリーを描く』オイルパステル・アクリル絵の具」、10月16日=「『イロイロうずまき』色えんぴつ」、11月20日=「『カラフルパズル』オイルパステル」、12月17日=「『にんじんのネガポジ画』オイルパステル・墨」の計6回。

 木野内さんは「普段、絵を描かない方こそ一度体験していただきたい。どなたでも絵を描く楽しさを感じることができるし、その感覚は本来持っているもの。それに気付かず、ずっとふたをして生きているだけだと思うので実際に体験して見つけてほしい」と参加を呼び掛ける。

 開催時間は18時~19時30分。参加費は2,000円(小学生までの親子参加で1人1,000円)。申し込み締め切りは開催日の5日前まで。問い合わせは同社まで。

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