神戸・大倉山の「神戸市立中央体育館」(神戸市中央区楠町4)で8月25日、元バレーボール全日本女子代表でアテネオリンピック出場の大山加奈さんによる子ども向けのバレーボール教室が開催された。
地域スポーツの振興を目的に神戸市スポーツ教育協会とアシックスジャパンが「トップアスリートとの触れ合いを通して、子どもたちにスポーツの素晴らしさと楽しさを伝えたい」と企画した。特別ゲストとして元バレーボール全日本女子代表で北京オリンピック出場の櫻井由香さんも参加。当日は小学生男女約200人が参加した。
教室では、ペアになった参加者がじゃんけんをして負けた人が勝った人の周りを回る、股の間をくぐるなどゲーム方式の練習も取り入れた。オーバーハンドパスやアンダーハンドパス、レシーブの練習の後、大山さんと櫻井さんがスパイクの見本を見せた場面では参加者から歓声が上がった。
練習の後に行った質疑応答で、参加者から「バレーをやめたいと思ったことはあるか」と問われた大山さんは「ある。ケガをして腰の手術をした時。ケガはつらいことしかないから、みんなにはケガしてほしくない。それにはストレッチをしっかりして、好き嫌いせずにたくさん食べて、早く寝ることが大事」とアドバイス。「一番厳しかった練習は何か」と問われた櫻井さんは「つらいことはたくさんあるが、この練習を頑張ればうまくなれると考えたらつらいとは感じない。前向きに捉えて、これからも頑張って」と回答し、参加者は真剣に聞き入っていた。
小さいころからぜんそくを患っていたという大山さんは「体が弱くて運動が苦手だった自分でもオリンピック選手になれたのは、夢を持ったから。かなえるために一生懸命頑張ったから。みんなも夢を持って頑張って」と参加者にエールを送った。