神戸・三宮にある都市公園「東遊園地」(神戸市中央区加納町6)で1月17日早朝、神戸市民と神戸市の連携で「阪神淡路大震災1.17のつどい」が開催された。
17日で阪神・淡路大震災から22年を迎えるに当たり、犠牲者への慰霊と鎮魂、震災で培われた「きずな・支えあう心」「やさしさ・思いやり」の大切さを次世代に語り継いでいくために開かれた同イベント。東遊園地グラウンドには竹灯籠が「1995 光 1.17」の形に並べられ、5時ごろから参加者が中のろうそくに点灯。各地から集まった竹灯籠には「感謝」「祈り」「希望」「絆」などさまざまなメッセージが書き込まれていた。
震災が起こった5時46分。参加者全員による黙とうがささげられ、「慰霊と復興のモニュメント」周辺の献花所で遺族や久元喜造神戸市長らが追悼のあいさつと献花を行った。
震災で妻を亡くしたという大鳥居慎司さん(58)は「22年たつと歴史の世界になってしまうが、私には歴史で済ますことはできない」と話す。「妻は永遠に帰ってこないが自分には2人の子どもがいる。子育てという目標があったからこそ、悲しみを乗り越えられた気がする」とも。
同公園近くの「神戸関電ビル」では窓の明かりで「1.17」の文字をビル壁面に点灯。同公園には「東日本大震災 灯籠」と神港学園硬式野球部のメンバーが中心となり鳥取県の雪で作った「雪地蔵」も並べられ、参加者が手を合わせる姿も見られた。
記帳・献花は、17日21時の終了時間まで受け付ける。東日本大震災発生時刻の14時46分と17時46分にも会場で黙とうを行う。