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神戸港に「世界一」高さ30メートル巨大クリマスツリー運搬へ 開港150年ファイナルで

記者会見を行う「そら植物園」代表でプラントハンターの西畠清順さん(左)とメリケンパーク協議会の渡辺真二会長(右)

記者会見を行う「そら植物園」代表でプラントハンターの西畠清順さん(左)とメリケンパーク協議会の渡辺真二会長(右)

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 神戸市役所(神戸市中央区加納町6)で10月27日、プラントハンターの西畠清順さんらが記者会見を行い、神戸開港150年で再整備されたメリケンパークに巨大なクリスマスツリーを立てる計画を発表した。

西畠清順さんと渡辺真二会長

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 「めざせ!世界一のクリスマスツリープロジェクト」と題して同計画を進めているのは、兵庫県で1868(明治元)年から150年続く花と植木の卸問屋「花宇」の5代目で世界中から希少植物を調達する西畠さん(「そら植物園」代表)。阪神・淡路大震災を経験した西畠さんが「復興し神戸開港150年を迎えた神戸に夢を運びたい」という思いから富山県氷見市で掘り出した推定樹齢150年の「あすなろの木」(高さ30メートル超、直径約1メートル、重さ約24トン)を神戸に運ぶ。

 同プロジェクトは、神戸開港150年記念事業の締めくくりとして実施。阪神・淡路大震災の鎮魂の思いから始まり、毎年300万人以上が来場する神戸ルミナリエと同時期に公開することで、復興した神戸から東日本大震災や熊本地震などの被災地への鎮魂、復興と再生の象徴として、未来に向けた希望のメッセージを日本のみならず世界へ向けて発信する。

 ツリーのイルミネーションは「雪づり」をイメージ。最小限のエネルギーと自然の風を利用した有機的な演出を予定している。メッセージ型の反射材オーナメントにイベント参加者が未来へ向けた夢や希望のメッセージを書き込みツリーへ装飾。12月2日~26日の会期中はさまざまなイベントを展開し、100万人の来場者を目標とする。

 同巨木は10月20日より掘り採り作業を開始。掘り出した後、枝を絞り養生などの作業を行い、巨木を輸送できる状態する。11月9日深夜に、新幹線やロケット輸送に用いられる特殊車両と大型船を使い、伏木富山港から神戸港に向けて出航。日本海から瀬戸内海を経て1100キロ以上の距離を移動し、11月17日にメリケンパークでの植樹を予定している。

 西畠さんは「世界的に有名なニューヨーク・ロックフェラーセンターの巨大クリスマスツリーよりも大きい今回の樹木輸送計画は、人類が経験したことのないスケールであり、自分にとっても大きな挑戦。日本のヒノキ科常緑針葉樹である『あすなろの木』の名の由来は『明日はヒノキになろう』の意からとする説がある。ヒノキに比べて格下で落ちこぼれの木とされる里山の『あすなろの木』が、これをきっかけとして世界一に輝くかもしれない。一本の木を運ぶことで多くの人に何らかのメッセージを届けることができるのでは」と期待を寄せる。

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