「500万人を泣かせる旅」神戸に到着-きっかけはロールプレイングゲーム

「日本一周中 三ノ宮まで」と書いたヒッチハイク用のスケッチブックを持つ米田さん

「日本一周中 三ノ宮まで」と書いたヒッチハイク用のスケッチブックを持つ米田さん

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 日本全国を旅している「Tears Switch」プロジェクトのリーダー米田真介さんが7月9日、東遊園地(神戸市中央区加納町6)に到着した。

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 同プロジェクトは「500万人を泣かせる」ことを目標にプロジェクトメンバーが企画したもので、現在はリーダーの米田さんが日本を縦断中。「日本巡り」は4月15日に沖縄県・石垣島からスタート。九州、四国全県を周り、7月9日に神戸に到着。そのまま京都へ出て、船で北海道へ渡り現在別行動をとっているプロジェクトメンバーと合流後、ゴール地点の大阪まで全県を通りながら南下し、ゴールは10月下旬~11月上旬を予定。ゴール後は、本やマンガの出版や写真展、講演、ボランティア活動などを通じて「500万人を泣かせる」活動の推進を予定している。

 始めたきっかけはロールプレイングゲームの「ファイナルファンタジー」。米田さんは「高校2年生までは家でも学校でも八方美人な自分を作っていた。泣いたのは初めて身内が亡くなった時だけ。人生の意味を探すうち、このゲームに出会い、自分の理想とする生き方を見つけた」と話す。「ゲームをしているというよりは映画を見るような感覚で、クリアするまでに何度も涙を流し、たかがゲームに数十回も涙とおえつが漏れた。ゲームをクリアした時に楽になり、それから人生観が180度変わった。涙は下に流れるものだけど、涙には必ず自分をプラスに上昇させる力がある」とも。

 「日本巡り」については、「悩みの大小はあっても、自分が楽になったきっかけである『涙』を流させることができれば少しでも楽にできるのでは」と、米田さんと同じように苦しんだり悩み続けたりしている人を助けたいという思いが根底にあるという。写真を撮るボランティアや「伝えたいけど伝えられないメッセージ」を本人に代わって届ける「代弁ボランティア」などの活動を通して、人との触れ合いを作っている。現在ボランティアで撮った写真は700枚を超え、米田さんは「ゴールまでに1,500枚は撮りたい」と抱負を語る。

 「この活動を続けることに本当に意味があるのか、ここまでやったからもういいのでは」と挫折しそうになる時もあると話す米田さん。「自分がたどった足跡を、後で誰かがたどりたいと思うような生き方がしたい。もし500万人を泣かせられたとしても、もっとたくさんの人に影響を与えられるように生きたい。だから自分の旅が終わることはない」と話す。

 米田さんは衣類やシャンプーなどの生活用品、パソコン、出会った人への手紙用筆記用具、地図などの入った約20キロのリュックサックを背負い、神戸を後に東に向かった。

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