神戸ハーバーランドガス燈通り神戸情報文化ビル(神戸市中央区東川崎町1)前で8月9日、「エルビス・プレスリー像」の除幕式が行われた。
同式典は今年1月18日に惜しまれながらも閉店した原宿の複合ショップ「ロックンロール・ミュージアム」(東京都渋谷区)のシンボルだった「エルビス・プレスリー像」を神戸に移設することを祝って開かれたもの。当日は台風が接近する強い風雨の中、熱心なエルビス・プレスリーファン100人以上が集まった。
11時からの式典を待ちきれず、10時30分には幕がかかったエルビス像の前に大きな人だかりができた。参加者からは時折、「エルビスが好きかーい?」「盛り上がってるかーい?」と声が上がり、それにファンが手を挙げ「イェーイ!」と応えるなど、式典は開始前から大きな盛り上がりをみせた。
式典には作詞家の湯川れい子さんや小泉純一郎元総理も出席。湯川さんは「エルビスの像を中心として、神戸から音楽を発信してほしい。新たな神戸の名所となれば」、小泉元総理は「エルビスの曲を聴くと12~13歳のころを思い出し胸が熱くなる。エルビスの像が建ったことを機に神戸がますますハイカラな街になることを期待している」とそれぞれあいさつした。
列席者が司会者の合図に合わせて幕を引くと約7カ月ぶりにエルビス・プレスリー像がファンの前に姿を見せ、ファンからは大きな歓声が上がった。中には「雨の中来たかいがあった。エルビスの像が神戸に建つこともうれしいが、今もなお、これだけのファンが熱い思いをもっていることがうれしい」と涙ぐむ男性の姿も見られた。