大丸神戸店で「中原淳一展」-スタイル画や物語挿絵など展示

「それいゆ」第31号 表紙原画 1954年 © JUNICHI NAKAHARA/ひまわりや

「それいゆ」第31号 表紙原画 1954年 © JUNICHI NAKAHARA/ひまわりや

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 大丸神戸店(神戸市中央区明石町、TEL 078-331-8121)の「大丸ミュージアムKOBE」で9月9日、「美しく生きる 中原淳一展 愛する心」が始まった。

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 同展は現代クリエーターの先駆となった中原アートの魅力を、雑誌の表紙絵、スタイル画、物語挿絵、人形作品など約500点で紹介するもの。会場出口にはショップ「それいゆ」を設け、マグカップや複製画、ポストカードなどを販売する。

 中原淳一は日本美術学校絵画科に在学中に開いた創作フランス人形の個展が雑誌「少女の友」の編集者の目に止まったことがきっかけでプロの挿絵画家としてデビュー。その後、東京・麹町に中原淳一グッズの店「ヒマワリ」を開店。洋服や便箋、人形など多くの商品をデザインし、支店もオープンするなど活動は順調だったが、戦時色が深まる中、中原淳一自身が海軍に招集され活動停止を余儀なくされた。

 終戦後、焼け野原となった東京に戻った中原淳一は、早くも敗戦の翌年に念願の婦人雑誌「ソレイユ」(第8号以降「それいゆ」と改名)を創刊。続いて1947(昭和22)年1月には月刊少女雑誌「ひまわり」を創刊。中原淳一の仕事は雑誌編集をはじめ、人形作家やファッションデザイナー、詩人など多岐にわたったという。

 同ミュージアム担当者は「コアターゲットは『ひまわり』『それいゆ』世代のシニア女性だが、20代後半から30代、40代といった層の来場も見込まれる斬新な内容になっている。すべての年齢層の『おしゃれ』な女性がターゲットなので、ぜひお越しいただければ」と話す。

 開館時間は10時~20時(最終日は17時閉場。入場は各日30分前まで)。入場料は、一般=800円、大高生=600円、中学生以下=無料。今月23日まで。

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