大丸神戸店で「白洲次郎展」-妻・正子が収集した美術品も展示

白洲次郎と白洲正子 武相荘の縁側にて

白洲次郎と白洲正子 武相荘の縁側にて

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 大丸神戸店(神戸市中央区明石町、TEL 078-331-8121)9階の「大丸ミュージアムKOBE」で1月28日、「白洲次郎と白洲正子-動乱の時代を美しく生きる-」が始まった。

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 同展は「白洲次郎」「白洲正子」「次郎と正子」の3部で構成。白洲次郎の生涯を、新しく発見された資料や次郎が選び抜いて使ったとされる品々の展示を通して紹介するもの。妻の正子が収集した美術品の数々も展示する。

 戦後の混乱の中、凛とした姿勢でGHQとの折衝に臨み、アメリカ軍に「従順ならざる唯一の日本人」と恐れられ、戦後の日本復興に尽力した次郎。終戦後は吉田茂の側近としてGHQとの折衝に奔走。日本国憲法制定の交渉や、サンフランシスコ講和条約の発効まで、敗戦国である日本の冬の時代を、アメリカを相手に毅然とした態度で臨んだ。吉田茂退陣後は実業界に転じ、東北電力会長や創設間もない日本テレビなどの役員、顧問を務めながら、戦後の日本の奇跡的な経済復興の立役者としても活躍した人物。

 随筆家で優れた審美眼を持つ正子は、女性で初めて女人禁制の能舞台に立ち、能を舞った人物としても知られている。14歳でアメリカに留学していた正子は帰国後、18歳の時に次郎(当時26歳)と出会い、お互いに一目ぼれ、翌年結婚した。

 会場内では2人が過ごした旧白洲邸武相荘の内部も一部再現し、2人の強烈な美意識と個性が交差する中で極められた魅力的な生活スタイルに迫る。

 開催時間は10時~20時(最終日は17時閉場。入場は各日30分前まで)。入場料は、一般=800円、大高生=600円、中学生以下=無料。2月9日まで。

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