来春オープンのチャリティー古着店「シオヤコレクション」(神戸市垂水区塩屋町4)のシミュレーションを兼ねたチャレンジショップが11月4日、神戸・塩屋駅北側に期間限定オープンした。
「シオヤコレクション」チャレンジショップ店頭に立つ清水理恵子さん
運営するのは塩屋在住の主婦でもあり、さまざまな活動を行っている澤井まりさん、清水理恵子さん、田中若菜さんら。来年5月にオープンを予定する同店は、主に近隣の地域住民が寄付した古着を販売し、収益の一部をNPO法人GivingTree(里親里子支援)の活動などに寄付するチャリティーショップかつ「メイドインシオヤ(人・モノ)発信地」を目指している。
同メンバーらは今年1月に活動を開始し、3月にチャレンジショップを3日間限定で開催。予想以上の反響があり、常設店にしてほしいという声が多くあったことがきっかけとなった。
「店を存続させ、チャリティーを継続していくためには、ボランティア活動ではなくしっかり利益を出して運営していくことが必要」と考えた同メンバーら。民間による同事業を利益が出せる新しいビジネスモデルとして提案することで、日本の各地域へチャリティーショップが普及するきっかけにもなればと前を向く。
同店では地元産の商品をはじめ、塩屋にゆかりのあるアーティストの作品展の開催やコラボレーション商品の販売も予定。カフェやシェアキッチンを併設し、地元の名所や店を紹介する観光案内所のような役割を果たすことで、コミュニティースペースとしても活用していく。
来年5月のオープンに向けて必要な改修費などは、クラウドファンディングサイト「モーションギャラリー」で2021年1月12日まで支援を募っている。
澤井さんは「自然環境の悪化や不景気が続く中、今あるものを大切にする人が増え、古着の需要も増えてくると思う。町に眠る資源を有効に活用することで店を健全に運営し、地域に還元できれば」と話す。
チャレンジショップの営業時間は10時~16時(土曜は11時~17時)。販売日は毎週水曜~土曜、今後の古着回収日は11日、18日。11月28日まで。問い合わせは「シオヤコレクション」(TEL 090-5064-2795)まで。