神戸市中央卸売市場本場の西側にある大型商業施設「イオンモール神戸南」(神戸市兵庫区中之島2)3階に3月27日、学習スペース「みんなの学び場」がオープンした。
ザ・ロケット・ゴールドスターさんが描いた神戸・清盛隊のイラストも
兵庫区が設けている「兵庫区みらい会議」。区の明るい未来づくりを行政や地域住民だけでなく、企業・商店・BPO法人・社会福祉法人などの事業者と共に実現することを進めている同会議での「兵庫区南部地域に、子どもたちが自由に勉強できる場所がほしい」という声から同スペースの導入が実現した。
室内のイラスト装飾には、神戸市指定ゴミ袋キャラクター「ワケトン」や「みんなのバス」などで知られる、兵庫区を拠点に活動するザ・ロケット・ゴールドスター(山崎秀昭)さんを起用。自習スペースは1人用机40席、読書席は6人用テーブル席18席を用意する。
高さ約2メートル×幅約5メートルの本棚には、約100冊の本を収納。神戸市出身著者の本、神戸の食と文化に関する本、神戸に生きる人のノスタルジーと共感を誘うエッセー、兵庫区に関する歴史本、本社を兵庫区に構える喜久屋書店がセレクトした児童本、ザ・ロケット・ゴールドスターさんの本などを常設展示。神戸市兵庫図書館が毎月テーマを決めて、表紙のインパクトで思わず振り返ってしまう本、子どもだけでなく大人も楽しめる絵本、分かりやすく深みのある学びの入門書などをコンセプトとした本も入れ替え展示する。
自習スペースでは、いつでも誰でも個人学習や読書ができるほか、兵庫区に関する食イベント、外国人留学生らによる多文化交流、兵庫区ゆかりの人物によるトークショー、地域文化継承のイベント、学びのワークショップ、紙芝居の実施、絵本の読み聞かせなども予定する。
初日はオープニングセレモニーを開催。小林隆一郎兵庫区長、ザ・ロケット・ゴールドスターさん、神戸・清盛隊の棟梁(とうりょう)・平清盛さん、同施設ゼネラルマネジャーの宮本雄次さんなどが出席し、テープカットが行われた。
清盛さんは「イオンモール神戸南にできた新たな場所『みんなの学び場』は、かわいらしい絵で装飾された広いスペースで読書や自習ができるすてきな場所じゃ。この街の歴史や文化も学べるし、新たな本や知識、人と出会えて楽しい時間が過ごせそうにござりまする。わし清盛お薦めの本もござりますので、ぜひ一度遊びにお越しくださりませ」と呼び掛ける。
利用時間は10時~20時(土曜・日曜・祝日は21時まで)。