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神戸の淡路屋と三宮一貫楼が「神戸中華焼売弁当」 「蒸し料理の日」に発売

左から、「三宮一貫楼」常務の安藤孝志さん、「淡路屋」常務の柳本雄基さん

左から、「三宮一貫楼」常務の安藤孝志さん、「淡路屋」常務の柳本雄基さん

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 神戸の「淡路屋」(神戸市東灘区魚崎南町3、TEL 078-431-1682)が「蒸し料理の日」である6月4日、神戸の老舗中華料理店「三宮一貫楼」(兵庫区荒田町2)とのコラボ商品「神戸中華焼売(シューマイ)弁当」の販売を始める。

三宮一貫楼の「名物焼売」と中華食材を盛り付けた

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 淡路屋は、「駅弁屋」として1903(明治36)年1月5日に創業。当時の阪鶴鉄道(現・JR福知山線)の構内営業が認められ、大阪駅を拠点に大阪~福知山間の弁当車内販売を始めた。現在は「神戸名物」として親しまれるさまざまな弁当を提供している。

 1954(昭和29)年創業の「ひさご食堂」が前身の「三宮一貫楼」。1966(昭和41)年には「三宮一貫楼本店」(三宮町3)をオープンし、新たな看板商品として「豚まん」の実演販売を始めた。その後、JR三ノ宮駅や新神戸駅構内に、主力商品である手作り豚まんのテークアウト専門店を出店し、空港にも土産店を展開するなど、販売事業を拡大している。

 コロナ禍で不要不急の外出・移動の自粛などが求められ、新幹線をはじめとする鉄道利用が激減。100年以上にわたり「淡路屋」が作り続けている駅弁の利用も少なくなり、「存在自体が忘れられつつある非常事態」と同社常務の柳本雄基さんは肩を落とす。

 「日本固有の食文化『駅弁』を絶やしてはならない」という使命感から打開策を模索し始めた直後、同じくコロナ禍で苦戦している「三宮一貫楼」常務の安藤孝志さんと出会う。三宮一貫楼も新神戸駅に店を構えており、新幹線需要が低迷。互いの特徴を生かしたコラボをすることでコロナ禍を乗り越えようと新商品を企画した。

 「神戸中華焼売弁当」(1折り1,000円)は三宮一貫楼の「名物焼売」が入った神戸らしい中華弁当。マーボー豆腐、エビチリなど、シューマイの味を引き立てる中華食材を盛り付けた。

 新神戸店、神戸駅店、西明石店、芦屋店、神戸阪急店、神戸大丸店、西神中央店、梅田阪神店、大阪高島屋店、高槻阪急店などの淡路屋直営店で販売。事前予約にも対応する。

 柳本さんは「当店が展開している冷凍弁当『どこでも駅弁』シリーズとして、全国発送に対応できるように開発を続けているので期待していただきたい」と話す。

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