紳士向けヒールアップシューズブランド「ADELO（アデロ）」がオンラインショップでの靴磨きサービスを始めて2カ月がたった。経営は神戸に本社を置く「ケイング」（神戸市中央区山本通2）。

シルエット、クオリティーにこだわったという完全国内生産の6センチヒールアップシューズ

　同ブランドは紳士用ブライダルシューズの発想から生まれたビジネスシューズで、6センチのヒールアップ仕様が特徴。ブライダルシューズはヒールを履いた新婦とのバランスを保つ目線の高さと自然なシルエット、履き心地の良さが評価を得たといい、2020年1月からビジネスシューズとして販売を始めた。

　発売直後にファッション系ユーチューバーの宮永えいとさんが自身のチャンネルで紹介したことがきっかけで、売り上げを伸ばしているという。購入者の6割は30歳以下のビジネスマンや学生。

　オンラインショップでは珍しいという靴磨きサービスはオンラインで購入時に選択できるオプション。専門の靴磨き職人（シューシャイナー）が発送前の靴に「鏡面磨き」と呼ばれるワックスコーティングを施して納品する。新品の状態でワックスコーティングを施すことで汚れが付きにくく、防水効果が高まり、靴が長持ちするという。

　ヒールアップシューズのサイズは24センチ～27センチ。販売価格は1万9,800円。オプションサービスのワックスコーティングは4,950円増し。

　専務取締役の木村太祐さんは「革靴はビジネスマンにとっての戦闘靴。手入れの仕方によって持ちが決まる。靴を消耗品にせず、一日でも長く履いてもらいたいという思いがこのサービスを始めたきっかけ。購入者の多くは若い世代なので、革靴を長く履くための手入れの仕方も伝えていきたい」と話す。「最近はテレワークでビジネスウエアのカジュアル化が進んでいるので、私服にも合わせられる新作の発売も予定している」とも。