コラボスニーカー「金継ぎ(きんつぎ)」の販売会が10月8日~10日、三宮のセレクトショップ「GoodWood」(神戸市中央区三宮町2、TEL 078-332-3045)で行われる。
同スニーカーは、Jリーグヴィッセル神戸の元選手で現在はラジオパーソナリティーやテレビでも活躍している近藤岳登さんがプロデュースし、1974(昭和49)年創業の婦人・紳士靴の製造販売店「あとりえ岡田」(長田区神楽町2)によるスニーカーブランド「HaCTION!(ハクション!)」が製作する。
「あとりえ岡田」は、創業者が独学で身に着けた足と歩行のメカニズムの知識を生かし、義肢装具士との提携でオーダーメードの靴を製作。これまでに蓄積された計測データやノウハウを使い、履き心地に特化した幅広い分野の既製靴の企画開発・製造を行い、現在はスポーツブランドやレディースシューズブランドの商品開発・製造も行っている。
近藤さんは「日本には、一度割れてしまった大切な器を継いで使えるようにする金継ぎという素晴らしい文化がある。その姿は美しく、もう一度大切にしたいという思いを強くする。新型コロナ禍で離れていた人との距離、心、思いをもう一度継(つ)なぎたいと企画した」と話す。
「遊び心を持ちワクワクできるスニーカーを、職人が一足一足すべての工程で妥協なく手作業で作り上げ『人生を変える靴』を目指す『ハクション!』、接客をとにかく大切にし、一人一人の世界をファッションで変えたい、一人一人の人生を幸せにしたいと本気で考える『グッドウッド』、この2社が自分の思いに本気で向き合ってくれた。約1年かけてデザイン、履き心地、革質、カラーなど細部にもとことんこだわったトリプルコラボスニーカーが完成した」とも。
イタリアンレザーを使い、カラーはブラック、ホワイト、グレーの3色。中敷きに衝撃吸収材「ポロン」、ソールには屈曲性と耐滑性があるラバー素材を採用した。サイズは、22センチ~28センチ。価格は4万4,000円。表面の金継ぎ模様は、近藤さんが一足一足手作業で仕上げている。
開催時間は11時~20時。会場では予約注文を受け付けるほか、近藤さんが店頭で接客する。