神戸ポートアイランドの全天候対応施設「神戸どうぶつ王国」(神戸市中央区港島南町7、TEL 078-302-8899)アウトサイドパークに3月17日、新エリア「リスの森~Squirrel Forest~」がオープンする。
どんぐりが実るアラカシやシラカシ、紅葉が楽しめるモミジなど16種類108本の植物を植えて「日本の森」を再現した246平方メートル、高さ3.5メートルの小さな展示場にニホンリス9頭を飼育する同施設。四季を感じることができるウォークスルー形式の展示場は、季節ごとのリスの行動を引き出す仕組みを随所に施す。
植物管理部の安藤さんは「ニホンリスが自由に駆け回る日本の森をイメージして植物を選んだ。より自然に近い環境でリスの行動を通じ改めて動物と植物は共存しているという食物連鎖の一部に触れることができるのでは」と話す。
環境省レッドリスト2015年版によると、「ホンドリス」とも呼ばれる日本固有種のニホンリスは、中国地方と九州地方で絶滅のおそれがある地域個体群に指定されている。種の絶滅が危惧される状況にはないが、森林伐採や森の分断化等生息環境の悪化、ロードキル(交通事故)などにより生息数が減少しているという。
動物管理部の砂町菜月さんは「森の忍者と呼ばれるリスたちを探しながら歩いてみてほしい。準絶滅危惧種に指定されているニホンリスとさまざまな植物が共存する姿を通して、本来の生息地である日本の森とリスの現状を伝えることが私たちの使命だと考えている」と話す。
同エリアは終日公開している(動物の体調により内容を変更・中止する場合あり)。
営業時間は10時~16時(土曜・日曜・祝日は17時まで)。木曜休業。春休み期間は無休、営業時間も30分延長する。入場料は、大人(中学生以上)=2,200円、小学生=1,200円、幼児(4歳以上)=500円、シルバー(65歳以上)=1,600円。