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人工哺育のアカカンガルー赤ちゃん、一般公開へ 神戸どうぶつ王国で

アカカンガルーの赤ちゃん「コゴロー」の母親代わりをする飼育スタッフの木下野乃花さん

アカカンガルーの赤ちゃん「コゴロー」の母親代わりをする飼育スタッフの木下野乃花さん

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 神戸ポートアイランドの全天候型対応施設「神戸どうぶつ王国」(神戸市中央区港島南町7、TEL 078-302-8899)で1月20日、人工哺育で育てているアカカンガルーの赤ちゃん「コゴロー」の一般公開が始まる。

「コゴロー」にミルクを与える江崎幸子さん

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 コゴローは父親の「Sea」、母親の「みつば」の間に7月18日に誕生した雄のアカカンガルー。体長(頭胴長)は35センチ、体重は1480グラム(1月18日時点)。よく眠ることから、漫画「名探偵コナン」の登場人物、毛利小五郎の異名「眠りの小五郎」から付けたという。

 同園ではアカカンガルーが3年ぶりに繁殖し、4頭の赤ちゃんが誕生。うち3頭は初顔認知を終え、腹の袋から時々外に出るというが、コゴローは初顔認知前に袋から出て戻れなくなってしまい、飼育スタッフや獣医が交代でミルクを与えるなど母親代わりをしている。

 24年の飼育歴を持つ動物管理課の江崎幸子さんは「袋から出てしまったコゴローを発見した時にはかなり体が冷たくなっていたが、わずかに動いたのを感じたのですぐ獣医に診てもらった。やはり母親に育ててもらうのが一番なので、体が温まり動きが出てきたタイミングで袋に戻そうと試みたが、どうしてもうまく戻れず、人工哺育に切り替える決断をした」と明かす。

 公開場所は北エリア「コンタクトアニマルズ」。公開時間は11時~12時、14時~15時。動物の体調により内容が変更・中止になる場合がある。

 江崎さんは「1年で一番寒い時期に思わず早く袋から出てしまったコゴロー。夜中などではなくすぐに見つけられたことでつなげることができた命だと思っている。人工哺育で育ったからこそ人との距離感を理解し、ほかのカンガルーの中でも立派に生きていってほしい」と話す。

 開園時間は10時~16時(土曜・日曜・祝日は17時まで)。木曜休園。入園料は、大人(中学生以上)=1,800円、小学生=1,000円、幼児(4歳以上)=300円、シルバー(65歳以上)=1,300円。

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