ニューウェーブ・バンド「EP-4 unitP(イーピーフォーユニットピー)」主導の音楽・ダンス・映像・美術による複合アートイベント「5・21 EP-4 unitP featuring 森山未來」が5月21日、神戸・六甲アイランドの「神戸ファッション美術館」(神戸市東灘区向洋町中2)5階オルビスホールで開催される。
1980(昭和55)年に結成された日本のニューウェーブ音楽ユニット「EP-4」オリジナルメンバーで神戸出身のフランス文学者でもある鈴木創士さんと同メンバーのユンツボタジさんが、2014(平成26)年に「EP-4」の別働隊として「unitP」を組織。
当初、「unitP」のメンバーは流動的だったが、後に「EP-4」オリジナルメンバーでベーシストの佐久間コウさんも合流。ミュージシャンでバンド「Children coup d'etat(チルドレンクーデター)」のホソイヒサトさん、音楽家でエレクトロニックポップ・デュオ「A.C.E.(エー・シー・イー)」の安井麻人さんをメンバーに迎えた。今回は、和製ロックバンド「裸賊」ボーカルの大川透さんが帯同し、「EP-4」リーダーの佐藤薫さん、「Φonon フォノン(div. of SKATING PEARS)」レーベルの森田潤さんも参加する。
1983(昭和58)年5月21日、1日で京都・名古屋・東京の3都市同時公演を行ったイベント「5・21」。「歴史的」とも言われたイベントから40周年を経て、今回、日本を代表する俳優・ダンサーとして幅広く活躍している神戸市出身の森山未來さんをフィーチャーして開催する。
ゲストミュージシャンには、「EP-4」メンバーらと旧知の仲である「TACO(タコ)」の山崎春美さん、グラフィックアーティストでミュージシャンの立花ハジメさん、佐藤さんによるプロデュースでデビューした「SADIE SADS(サディ・サッズ)」の五十嵐義秀さんらが参加。
美術には、「KILL BILL」やホドロフスキー作品への参加など、映画美術を中心に幅広く活躍するプロダクションデザイナーの佐々木尚さん、神戸市内を中心とした廃屋を改修する「西村組」が参加。ビジュアルアートは「BABYMETAL」なども手掛ける「KEZZARDRIX」が担当する。ロビーでのオープニングDJは、神戸のDJ松田光司さんが行う。
広報担当者の高橋陽子さんは「40年前に伝説となった『5・21』を、『EP-4 unitP』と新旧交流があり神戸所縁のアーティストによって行う。音楽イベントとしてのコンサートだけではなく、ダンスや映像、美術など、ビジュアル面によるプレゼンテーションも駆使し、時代のモード感を演出する」と話す。「この記念すべき取り組みを、より世代を問わず多くの人に体験してもらうため、19歳以下の入場料は無料にし、24歳以下は一般前売り価格の半額で販売している」とも。
15時開場、17時開演、19時終演。チケットは、前売り券=6,000円、当日券=7,000円、24歳以下=3,000円、19歳以下無料。「PASS MARKET」で販売する。「期間限定コミュニティー販売」として、神戸の店舗「六甲Coffee Bar Hecke」「王子公園Bar Katakamna」「元町アビョーンPlus One」「北野INIT」で枚数限定販売の割引チケット(5,000円)も用意する。各店舗売り切れ次第終了。