10月16日に神戸市外国語大学(神戸市西区学園東町)で行われた俳優の城田優さん講演会「QUE SERA, SERA ~城田優さんと考えるSDGs~」の様子が11月6日、同大学公式ユーチューブチャンネルで公開される。
スペイン系日本人として日本に育ったルーツからさまざまな困難や苦労がありながらも乗り越え、エンターテイナーとして幅広いジャンルで活躍し続ける城田さん。多様性や多文化共生について学生と対話したいという城田さんの思いと、同学学生団体「KCUFS+(カフスプラス)」の熱意によって実現した。
城田さんが大学生向けに自身の経験や多様性・多文化共生への考え方や尊重するために取るべき姿勢などについて講演するのは初めてという。
当日は、神戸市外国語大学の学生350人が参加。城田さんの経験や考え方は、今後の進路選択などに悩む学生たちにとって貴重な機会となった。
参加した学生は「多文化共生について勉強している自分にとって、城田さんの幼少期の話やオーディション時の自身の容姿に関する話などは大きな学びになった」「私自身、難病を患っており、これまで何かをあきらめかけた経験がたくさんあった。境遇は違うが、城田さんの言葉に共感できる部分がたくさんあり、もう少し頑張ろうと勇気が出た」など、前向きな感想を述べた。
城田さんは「今まさに人生の分岐点にいて、今後社会に出る学生の皆さんの悩みを解決する手助けに少しでもなれたらと思っている。私の話をきっかけに、学生の皆さんそれぞれが持つ可能性を広げ、未来をより明るいものにできたら」と話す。「未来のある学生の皆さんに、激励の言葉をかけることができる機会があったことは非常に喜ばしく思うし、今後も機会があればこのような取り組みをしていきたい」とも。