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神戸に「おむすび」から震災を考える一日限定店 被災経験の老舗2店がコラボ

株式会社いづよねの川崎恭雄さんと株式会社菊屋商店の三木麻差子さん

株式会社いづよねの川崎恭雄さんと株式会社菊屋商店の三木麻差子さん

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 神戸・元町のまちなかコンテナハウス「multi-BASE(マルチベース)」で1月14日、「おむすび」を通して震災のことを考える一日限定のポップアップショップが、被災経験のある地元の老舗2店のコラボで実現した。

神戸の老舗2店のコラボでつくられた「おむすび」

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 阪神・淡路大震災が発生した1995(平成7)年1月17日から29年を迎える直前の日曜日に行われた同イベント。当時4階建てのビルが全壊し、しばらく営業できなかったという創業97年ののり店「菊屋商店」(神戸市中央区三宮町3)の三木麻差子社長が、当時鉄道の高架下にあった店が全壊し避難生活を余儀なくされた創業135年の米穀店「いづよね」(灘区記田町2)の川崎恭雄社長に声をかけて実現した。

 「震災直後は温かい食事が全くなかったので、避難所に届けられた温かい『おむすび』を口にした時に感じた感謝と感動が今も忘れられない。今回も『おむすび』から震災のことを考えてもらう機会にしたいと思った」と川崎さん。当日は、川崎さんが選んだ米で作った「おむすび」に、三木さんが選んだ須磨海苔(のり)で作られた味付のりを付けて、1個100円で限定200個を販売。販売開始から15分で50個以上が売れた。

 「阪神大震災だけでなく、能登半島の震災でも同じ思いをしている方がたくさんいるはず。今回の売り上げは神戸新聞厚生事業団を通じて能登半島地震に関わる事業へ寄付したい」と川崎さん。「今後も自社店舗の横でも同様の企画を考えていきたい」とも。

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