神戸の持続可能な発展を目指す一般社団法人「大学都市神戸産官学連携プラットフォーム」の設立会見が1月29日、「KOBE Co CREATION CENTER」(神戸市中央区1)で行われた。
同プラットフォームは2023年11月10日、大学、経済界、神戸市が一体となり共創プロジェクトを実施するための主体として設立。現時点で、大学=10、高専=1、企業・団体=25が参加しており、これに神戸市も加わる。大学・企業・行政が共に1つの法人を設立しプラットフォームを発足させるのは全国初で唯一の取り組みとなる。
設立会見で、代表理事を務める神戸新聞社相談役の高士薫さんは「神戸には多くの大学が存在しており、この強みを生かさない手はない。大学、経済界、行政が手を携えあって三方良しの取り組みを進めていきたい」とあいさつ。副代表理事を務める神戸大学の藤澤正人学長は「ボストンやケンブリッジなど海外を見ても都市における大学の役割は大きくなってきている。大学の知を生かして双方向で対話しながら神戸をどのように活性化させるかが大学の重要な役割」と期待を込めた。
既に各大学や神戸市がリーダーとなり複数の法人がチームとなった7つのプロジェクトが進行している。高士さんは「今後は経済界からさらに多くの参加企業を募っていく。神戸を進化させていく手段として、このプラットフォームを積極的に活用してほしい」と呼びかける。
会場となった「KOBE Co CREATION CENTER」は同社団法人が運営する、講義室・会議室・交流スペース・コワーキングスペースを備えた産官学連携の交流拠点。3月までは会員専用のスペースとして運用するが、4月以降は一般にも開放する予定。