企画展「アートなガラスペン―軸を愉しむ―」が現在、「KOBEとんぼ玉ミュージアム」(神戸市中央区京町)で開かれている。
ペン先をインクにつけて筆記するガラス製のつけペンを指す「ガラスペン」。毛細管現象を利用しており、ペン先の溝のインクが少しずつ紙に移っていく。ガラスならではの透明感のある美しさが魅力で、ペン先や軸部分に繊細な装飾が施された個性豊かなデザインのものも多く、工芸品として人気も高いという。
近年、万年筆用のインクにも多様な色が登場しているが、ガラスペンはそれらの多様な色を手軽に使える。実用的でシンプルなガラスペンも多いが、作家のオリジナル性の高いものは一種の芸術品としてコレクターに注目されているという。同企展では21人のガラスペン作家の作品を紹介し、販売も行う。
宮本恭庸(きょうのぶ)館長は「ガラスペンは実用性を重視したシンプルな作品が主だが、本展では作家の持つオリジナリティーを最大限体現したアート作品としてのガラスペンを展示している」と話す。「ガラスの魅力を存分に感じてほしい」とも。
開催時間は10時~19時。入館料は、大人=400円、小中学生=200円。7月9日まで。