イタリアンレストラン「cucina akairo(クッチーナ アカイロ)」(神戸市灘区中原通6)が9月23日、オープンから1カ月を迎えた。
芦屋市や神戸市の飲食店で経験を積んだ上野佑輔さんが店主を務める同店。2022年末に前職を退職後、住宅街・生活に根差した飲食店を目指す中、王子公園駅近くの物件に出合ったという。「仕事終わりに電車を降りて気軽に寄ってもらえるような場所を探した」と話す。
店舗面積は約10坪。席数は、カウンター=6席、テーブル(2人掛け、4人掛け)=6席。野菜の「らしさ」を引き出すことに取り組み、食材だけでなく生産者にも寄り添う店を目指すという。同店内装のしっくいには、諸事情で手放さなければならなくなった自然農法生産者の農地の土を混ぜ込む。上野さんは「モノとして残す形でその思いを引き継げられれば」と話す。
メニューは、「お野菜の小皿総菜(三種)」(700円)、「たっぷりきのこの朱いろカルボナーラ」(1,800円)をはじめ、「豚のホロホロ煮込みとお野菜のリゾット」(1,700円)、「明石タコのグリル スープ仕立て」(2,500円)などのメイン料理をそろえる。ドリンクは、ビールやウイスキー、ワインのほか、クラフトビールや神戸ジンなどを提供する。
「日常に寄り添うイタリアン」をコンセプトに掲げる上野さんは「お客さまにとって、限りなくオフに近いサードプレイスにしていきたい」と話す。
営業時間は17時~22時。