アップサイクルアート展示が現在、神戸北野ホテル(神戸市中央区山本通3)内のレストラン「イグレック」中庭ポーチで開催されている。制作は一般社団法人「ヤドリギアート」。
本来は廃棄されるはずの商品のパッケージや包装紙、抽出後のコーヒー豆、間伐材の木くずを混ぜ合わせたアップサイクル紙糸などを使ったアート作品を展示する。地元企業「ネスレ日本」(御幸通7)が、参画する一般社団法人「アップサイクル」が進めるプロジェクト「TSUMUGI」の一環として、神戸北野ホテルと「ヤドリギアート」を繋ぎコラボ企画した。
展示作品のデザインを担当した「ヤドリギアート」代表理事の江藤恵美さんは「神戸北野ホテルのクリスマスデコレーションのテーマ『音楽』に合わせ、エレガントさを意識した」と話す。
作品に使った手すき和紙は、障害者就労支援事業所「ヤドリギワークス」の利用者が製作した物を使う。作品は展示終了後、水に溶かすと元の和紙の原料に戻るという。
「アップサイクル」事務局長の瀧井和篤さんは「資源の再利用というだけでなく、障害者支援、地域連携といった付加価値を加えることによって、アップサイクルの取り組みの価値を伝えられる」と話す。
会場では小物作品などの販売も行う。2月28日まで。