
トークイベント「下町アカデミック」が3月22日、「ふたば学舎」(神戸市長田区二葉町)で開催される。
飾り付けを作成する事前ワークショップには多くの親子が参加した(写真提供=下町暮らし研究所)
長田を舞台に、下町暮らしの価値を地元住民と研究者が考える同イベント。主催は、長田のまちに魅力を感じて移住した3人で設立した「下町暮らし研究所」。同研究所代表の小笠原舞さんは「この町に魅力を感じて移住した人たちが日々の暮らしの中で実感している、下町暮らしの良さをアカデミックな視点から説明できたら」と話す。
当日は、文化人類学や家族社会学の研究者を招き、3つのトークセッションを展開する。事前に研究者に長田のまちを案内し、当日は地元住民が進行を務め、研究者と住民それぞれの視点から長田の暮らしについて考える。会場では、長田名物の販売ブース設置、地元の子どもたちが制作したアート作品展示も行う。
トークセッションに参加する兵庫教育大学大学院の永田夏来准教授は「商店街や長屋といった空間だけでなく、そこに住む人の緩やかな関わりが家族や子育てに新たな可能性をもたらす。このイベントを通して、下町の暮らしの魅力を考えていきたい」と話す。
小笠原さんは「長田に移住して8年。さまざまな人に支えられ、こどもたちはのびのび育ち、私も楽しく子育てをしている。この暮らしには社会課題を解決するヒントがあるはず。この企画を通じて、下町暮らしの価値と魅力を多くの人に伝えたい」と意気込む。
開催時間は13時~17時(12時30分開場)。参加費は、一般=2,500円、長田区民=2,000円、大学生=1,000円、高校生以下無料。