神戸の歴史的建造物「旧神戸生糸検査所」(神戸市中央区小野浜町1)で開催されている作品展「MAYO個展 in KOBE」で6月15日、ライブペインティングが行われた。
神戸在住の油絵画家・MAYOさんの油彩画、水彩画、オリジナルアクセサリー作品など約30点を展示・販売する同展。「自身の考えていることを人に伝えたい」(MAYOさん)と、「自分の世界を描く」をテーマにする。会場にはディスプレー用に膨らませたカラフルな風船も転がっている。
3年前から作り始めたという作品は、手のひらに乗る大きさのコサージュから、100号のキャンバスに描いた油彩画まで大きさはさまざま。「レースや白が好き」というMAYOさんらしく、アクセサリーには白いレースがあしらわれ、作品の仕上げは最後に白を入れている。
靴のデザインの仕事をしていたMAYOさんは、作品のどこかに必ず靴を描く。作品のモデルは女性や、フランスのモンサンミッシェル、大阪の遊楽などさまざまで、油絵の具にも油を混ぜないという描き方と靴が個性的だ。15日に披露したライブペインティングでは、「いつも通り描く」と、靴を脱ぎ、会場の階段に座った状態でキャンバスに向き合い、神戸の名所である北野の風見鶏や、神戸港にそびえる神戸ポートタワーを描いた。
MAYOさんは「幼稚園の文集にも『将来は画家になりたい』と書いていたほど小さいころからずっと絵が好きだった。これしか自分を表現する方法が分からない」と話す。「神戸は大好きだが、今まで神戸に目を向けていなかった。これからは神戸の街にあるものを題材に絵を描いていきたい」と抱負を語る。
開館時間は12時~21時(最終日は18時まで)。ライブペイントは19日・21日も行う。今月21日まで。