阪神電気鉄道と神戸高速鉄道は6月2日より、三宮駅(神戸市中央区小野柄通8)で下り線と折り返し線ホームの切り替えを実施する。
2007年から改良工事を行っている線路・ホームの切り替え工事に伴うもので、現在の2番線(下り線=姫路方面行き)を折り返し線として大阪難波・奈良方面行きに、現在の3番線(折り返し線=大阪難波・奈良方面行き)を姫路方面行きに変更する。
新たに梅田方面行き線路(=1番線)と大阪難波・奈良方面行き線路(=2番線)がホームを介して隣り合わせとなる。これにより、姫路方面からの列車から大阪難波・奈良方面行き列車への乗り継ぎは改札階に移動することなく行えるようになる。「乗り継ぎは工事の進捗(しんちょく)状況を勘案して当面ホームの一部区間に限定する」(同社)が、秋ごろにはホーム全面にわたって利用できるようになる予定だという。
また同駅では、ホームからの転落防止対策および列車との接触防止対策として、乗客に列車の接近、発車を知らせる発光式(LED)の列車案内表示器を、今年夏からホーム床面に順次設置。この案内表示器は長さ1.5メートルの表示器を列車側の黄色い点字タイルに沿って3メートル間隔で床面に埋め込むもの。列車接近時には、橙色(とうしょく)灯が進行方向に向かって順次流れるように点滅、停車時には点灯、発車時には再度点滅する。今年秋ごろから順次作動させ、年度内には全てのホームで作動する予定。
三宮駅の改良工事は来年春に完了予定。