神戸文化ホール(神戸市中央区楠木町4)大ホールで8月24日~26日、中高生たちのジャズの祭典「JAPAN STUDENT JAZZ FESTIVAL 2012」が開催された。主催は日本学校ジャズ教育協会関西本部・神戸市・神戸市民文化振興財団。開催は28回目。
当日は、神戸を中心に全国各地から中学・高校の44団体のビッグバンドが参加。「神戸市長賞」は、名古屋市立本城中学校「HONJO JAZZ ORCHESTRA」と兵庫県立高砂高等学校「ビッグ・フレンドリー・ジャズ・オーケストラ」が受賞した。
「音に携わる企業として音を通して社会に貢献する」という考えの下、2000年から同イベントを協賛する富士通テン(兵庫区)。中学・高校生の生徒たちが日頃の練習の成果を発表することにより、今後のさらなる音楽活動への意欲や理解を高めることを期待して「ベストサウンド賞(富士通テン賞)」を今年も設定。中学の部は名古屋市立若葉中学校「ジャズアンサンブル部」、高校の部は帝京高校「SWINGING HONEY BEES」が、それぞれ選ばれた。
同賞高校の部の受賞校には、同社の音響エンジニアによるレコーディング権とメモリアルCDを贈呈。定期演奏会のライブレコーディングを行い、収録音源を同社レコーディングスタジオ「スタジオf(フォルテ)」でミックスダウンしたCDを受賞校参加者全員に贈る。
会場には4120人が来場。同イベント後は来場者から「年々演奏レベルが上がってきているように感じる」「学生とゲストバンドのプロの演奏を両方楽しめた」などの感想が寄せられた。参加校顧問からは「出演させていただくことで、毎回『また頑張ろう!』とやる気を出させてもらえる」、出演生徒からは「他校の演奏を見て、とても刺激を受けた」などの声が寄せられたという。
同社広報担当の佐柄裕大さんは「各校の個性が光る演奏はもちろん、表彰式での大歓声とその後のロビーでの記念撮影の様子が毎回印象に残り、生徒の皆さんの爽やかな涙と笑顔ですがすがしい気持ちになる」と話す。「昨年当社の賞を受賞しライブレコーディングを実施した向陽高校(名古屋市)の演奏中は、まるで保護者のような気持ちになりとても感動した。協賛企業として、さまざまな形で生徒の皆さんや先生方とつながりを持てることをうれしく思う」とも。
当日の様子は、同社が運営する音楽情報サイト「KOBEjazz.jp」で掲載を予定する。