神戸ハーバーランド高浜岸壁から出航するミュージック・グルメ船「神戸コンチェルト」が7月18日、就航16周年を迎えた。
同船は神戸クルーザー(神戸市中央区東川崎町1)が運航するレストラン船で、1日4便周遊している。総トン数2138トン、全長74メートル、全幅13メートル、旅客定員604人。通常航海のほか、さまざまな企画プランや船上ウエディングなども実施している。阪神・淡路大震災の後、「神戸に希望の光を!」との思いで1997年に就航。震災直後の1年間は「シルフィード」という名前で大阪と神戸を結ぶ唯一の定期船として、多くの人や救援物資を運んでいたことでも知られる。
この日は、事前に公募し、抽選で選ばれた田中蒼空(そら)くん(4)と渡邉友輝くん(7)を「一日子どもキャプテン」に任命し、16周年の記念式典を行った。2人は恥ずかしそうに下を向きながらも、感想を聞かれると「うれしい」と笑顔を見せていた。
式典で同社の南部真知子社長は「16年いろいろあった。よく頑張ってこられたと感慨深い。神戸の元気は港から、社員と船とともにこれからも頑張っていきたい」とあいさつ。その後、同船では初めてとなる、甲板から紙テープを投げる演出も行われ、出航の汽笛が鳴るとギャラリーからは大きな拍手が送られた。
同社では8月31日まで16周年を記念した「サンキューフェア」を開催中。詳細はホームページで確認できる。