神戸・北野ハンター坂に9月12日、日本料理店「割烹 道下」（神戸市中央区中山手通2、TEL 078-242-2338）がオープンした。

店内の様子

　もともとアパレル会社の営業マンだった店主の道下真規さん。28歳で脱サラし芦屋の仕出し店で修業を始め、憧れだった日本料理を一から学んだ。その後、シーサイドホテル舞子ビラ神戸（垂水区）の日本料理店「有栖川」などを経て、ミシュランガイドで毎年2つ星を獲得している日本料理店「割烹 玄斎（げんさい）」（中山手通7）で長年経験を積み独立を果たし、同店を開いた。道下さんは「体力と精神力勝負の世界に飛び込み、何事もできて当たり前の世界で年下の先輩から罵声を浴び、脱サラを後悔した時期もあった。『次は失敗できない』と自分を戒めて生きてきた厳しい修業時代が今につながっている」と振り返る。

　店舗面積は20坪。カウンター8席とテーブル席12席、最大5人まで対応できる個室を完備する。店内は白を基調とした明るく広々とした和風の空間を演出。一枚板のカウンターは、来店客が目の前で料理を作る過程を楽しめるよう調理台と同じ高さに設けた。

　メニューは「夜のおまかせコース」（8,000円～）、「おまかせ4品」（4,000円～）、仕入れ、旬の食材、天候によって毎日内容が変わる「本日の一品料理」（500円～）などを用意。ドリンクは料理に合う日本酒（常時25種）をはじめ、ビール、ワイン、焼酎などを用意し、客の好みに合わせて提供する。

　道下さんは「お客さまの特別な日に使ってもらえるような料理とサービスを提供していきたい。敷居の高い割烹ではなく、気軽に来ていただけるような楽しい空間作りを目指す」と話す。「私にも子どもがいるので、ぜひ個室を使って親子で旬のものを食べていただければ」とも。

　営業時間は17時～23時（今後は昼の営業も予定、12時～14時30分）。