神戸市立博物館(神戸市中央区京町、TEL 078-391-0035)で開催中の「プーシキン美術館展 フランス絵画300年」の入館者数が、11月13日に10万人を達成した。
フランス絵画300年の歴史をたどる同展。プーシキン美術館の中核をなすコレクションから17世紀古典主義の巨匠プッサン、18世紀ロココの代表ブーシェ、19世紀のアングル、ドラクロワ、印象派やポスト印象派のモネ、セザンヌ、ゴッホ、そして20世紀のピカソ、マティスに至るまでのえりすぐりの66点を展示する。
作品は、ピエール=オーギュスト・ルノワールの「ジャンヌ・サマリーの肖像」(1877年)をはじめ、クロード・モネの「陽だまりのライラック」(1872-73年)、ポール・ゴーギャンの「エイアハ・オヒパ(働くなかれ)」(1896年)、フィンセント・ファン・ゴッホの「医師レーの肖像」(1889年)、ポール・セザンヌの「パイプをくわえた男」(1893-96年ごろ)、パブロ・ピカソの「マジョルカ島の女」(1905年ごろ)、アンリ・ルソーの「詩人に霊感を与えるミューズ」(1909年)など。音声ガイドプログラムの語りは俳優の水谷豊さんが務める。
同日10時30分ごろから開催された記念セレモニーでは、同館の梶本日出夫館長より、10万人目を飾った姫路市在住の藤岡由美子さん(68歳)に、10万人目の展覧会図録などが入った「展覧会特製グッズ」が贈られた。友人と訪れていた藤岡さんは「絵が好きで神戸市立博物館には10回以上来ている。新聞などでは『何万人達成』などの記事をよく見るが、生まれて初めてのことにびっくりしている」と話し、鑑賞を前に、「『ジャンヌ・サマリーの肖像』を楽しみに来た。ゴッホの絵も見たい」と笑顔を見せていた。
開館時間は9時30分~17時30分(土曜・日曜は19時まで)。月曜休館。入館料は、一般=1,500円、高大学生=1,100円、小中学生=600円ほか。12月8日まで。