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神戸市立博物館で「プーシキン美術館展」-フランス絵画66点展示

ピエール=オーギュスト・ルノワール「ジャンヌ・サマリーの肖像」© The State Pushkin Museum of Fine Arts, Moscow

ピエール=オーギュスト・ルノワール「ジャンヌ・サマリーの肖像」© The State Pushkin Museum of Fine Arts, Moscow

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 神戸市立博物館(神戸市中央区京町、TEL 078-391-0035)で9月27日、「プーシキン美術館展 フランス絵画300年」が開幕した。

神戸市立博物館外観

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 数世紀をかけ、ロマノフ王朝の歴代皇帝や貴族、19世紀に台頭する実業家などによってロシアにもたらされたフランス絵画のコレクションは、フランス本国もうらやむほどの質と量を誇る。同展では、プーシキン美術館の中核をなすそれらコレクションから17世紀古典主義の巨匠プッサン、18世紀ロココの代表ブーシェ、19世紀のアングル、ドラクロワ、印象派やポスト印象派のモネ、セザンヌ、ゴッホ、そして20世紀のピカソ、マティスに至るまでのえりすぐりの66点を展示。フランス絵画300年の歴史をたどる。

 作品は、ピエール=オーギュスト・ルノワールの「ジャンヌ・サマリーの肖像」(1877年)をはじめ、クロード・モネの「陽だまりのライラック」(1872-73年)、ポール・ゴーギャンの「エイアハ・オヒパ(働くなかれ)」(1896年)、フィンセント・ファン・ゴッホの「医師レーの肖像」(1889年)、ポール・セザンヌの「パイプをくわえた男」(1893-96年頃)、パブロ・ピカソの「マジョルカ島の女」(1905年頃)、アンリ・ルソーの「詩人に霊感を与えるミューズ」(1909年)など。音声ガイドプログラムの語りは俳優の水谷豊さんが務める。

 27日に行われた開会式では、主催者である同館の梶本日出夫館長をはじめ、プーシキン美術館のマリーナ・ロシャク館長らがテープカットを行った。マリーナ・ロシャク館長は「フランスの芸術家の作品を見ていただくことに加えて、ロシアのコレクターたちについても知ることができる展覧会。彼らのフランス絵画への情熱を強く感じていただければ」と話し、梶本館長は「この展覧会は2011年4月に横浜会場から開催する予定だったが、東日本大震災が発生し急きょ延期になった。しかし、関係者の力でこの日を迎えることができた」と明かす。「当館は空調設備の改修などに伴い、今年の4月から休館しており、リニューアル後初の展覧会となる」とも。

 会期中、特設ショップで同展オリジナルのポストカードやクリアファイルなどを販売するほか、地元店とのコラボグッズも販売。神戸の老舗文具店・ナガサワ文具センターのオリジナル万年筆用インク「Kobe INK物語」の「ルノワールピンク」(1,890円)、六甲山麓にあるコンフィチュール専門店「神戸モン・シェリ」のコンフィチュール「ジャンヌ」(1,500円)とシロップ「マリア」(1,200円)を提供する。

 開館時間は9時30分~17時30分(土曜・日曜は19時まで)。月曜休館(10月14日・11月4日は開館、10月15日・11月5日は休館)。入館料は、一般=1,500円、高大学生=1,100円、小中学生=600円ほか。12月8日まで。

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