「第3回神戸マラソン」が11月17日に開催され、2万411人の市民ランナーが神戸の街を駆け抜けた。
「感謝と友情」をテーマに、国内外に阪神・淡路大震災の経験教訓を発信することを目的として2011年に始まった同大会。コース沿道では約58万5500人が声援を送った。
曇り空となった大会当日。スタートした9時ごろの気温は13度、湿度66%、風速1メートル。コースは前回大会と同様、神戸市役所前をスタート、明石海峡大橋(県立舞子公園付近)を折り返し、ポートアイランド(市民広場付近)をフィニッシュとするフルマラソン(42.195キロ)と、神戸市役所前をスタートし須磨浦公園をフィニッシュとするクオーターマラソン(10.6キロ)の2種目。
フルマラソンで優勝したのは、2時間17分01秒でゴールした中国電力所属の新井広憲さん(34)。女子の部は、2時間36分53秒を記録したアスレックRC所属の田中千洋さん(44)。いずれも大会新記録で初優勝。「参加者の完走率を高めるため7時間を制限時間とした」という同大会の完走率は97.5%と昨年とほぼ同じ結果となった。
フルマラソンに参加した三木市在住の女性は「昨年の大病を克服しての参加で前日から体調を崩したが、何とかスタートラインには立てた。練習と同じペースで走りだすも思うように体は動かず、折り返してからはほとんど歩いてしまった。『ゆっくりでもいいから走る』と決め歩いてのゴールとなり、自分に負けたのが悔しい。この悔しさをバネにまた来年もチャレンジしたい」と話していた。
15日・16日に「神戸国際展示場1~3号館」(中央区港島中町6)で開催された「神戸マラソンEXPO2013」では、ゲストとして参加した有森裕子さんによるトークイベントなどを展開。会場には約3万500人が足を運んだ。