神戸ハーバーランドの商業施設「カルメニ」地下1階のライブ&レストラン「Mosrite cafe(モズライトカフェ)」(神戸市中央区東川崎町1)で1月13日、エルビス・プレスリー生誕79周年記念イベント「REVISION ELVIS ON STAGE」が開催された。主催は「ハーバーランド音楽のまち部会」「エルヴィスウィーク推進委員会」。
エルビス・プレスリー像が2009年8月7日に神戸ハーバーランドガス燈(とう)通り沿いの「カルメニ」前に移設されたことで、多くのファンが集う「エルビスの聖地」となっていることから、神戸では毎年エルビスの誕生日1月8日を祝うイベントを開催。会場には定員を超える110人のファンが集まった。
第1部は、米ドキュメンタリー映画「エルビス・オン・ステージ」のリビジョン版を上映。日本では、1971(昭和46)年にオリジナルが公開されたが、今回はその際になかったショーのリハーサルやステージ場面も取り入れたうえ、音楽の質も高めてリメークした貴重なフィルムが公開された。
続く第2部は、エルビスのファンでもある作詞家で音楽評論家の湯川れい子さんによるトークショーを開催。昨年来日したポール・マッカートニーさんの話に始まり、エルビスとのエピソードや地元での生誕セレモニーの様子などが紹介された。
第3部は、2010年にメンフィスで開催されたコンテスト「The Ultimate Elvis Tribute Artist Contest」日本代表の龍美勇一さんと「BLT BAND」のコラボステージが行われ、会場をさらに盛り上げた。
神戸経済新聞のインタビューに応えた湯川さんは「20世紀から21世紀にかけてさまざまな音楽家が出てきた。グループでいうとビートルズ、ローリング・ストーンズ、ソロの歌手であればエルビス・プレスリー、マイケル・ジャクソン、日本では美空ひばり、石原裕次郎などは絶対に外せない。若い人は知らない音楽かもしれないが、必ず得るものがあるのであらためて聴いていただければ」と話す。「聴いていると心が休まるのは歌い手としてのエルビスの力。これからも聴き続けていきたいし、紹介し続けていきたい」とも。