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神戸市立博物館で「ターナー展」-作品113点、日本初公開の作品も

作品「チャイルド・ハロルドの巡礼-イタリア」テート美術館蔵 © 2013-2014

作品「チャイルド・ハロルドの巡礼-イタリア」テート美術館蔵 © 2013-2014

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 神戸市立博物館(神戸市中央区京町、TEL 078-391-0035)で1月11日、大回顧展「ターナー展 英国最高の風景画家」が始まった。

会場の様子

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 風景画の巨匠として知られているジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー(1775~1851)はロンドンに生まれ、幼いころから優れた画才を発揮。10代で英国の風土や名所旧跡を描く水彩画家となり、やがて油彩画にも取り組み弱冠26歳でロイヤル・アカデミーの正会員となる。ターナーは風景をどのように描くかを探究し続け、自然の劇的な変化を描き出した壮年期の作品や、光と色彩があふれる幻想的な晩年の作風から、ロマン主義を代表する画家の一人と称される。

 日本では今回で3回目となる大規模回顧展。ロンドンのテート美術館からターナーの油彩画の名作35点に加え、水彩画、スケッチブックなど日本初公開の作品を含む計113点と愛用の金属製絵の具箱を紹介する。

 ターナーは、夏目漱石が愛した画家としても知られ、代表作の一つである小説「坊ちゃん」では、主人公とともに釣りに出掛けた教頭の赤シャツと野だいこが瀬戸内海に浮かぶ島の松を見て「ターナー島」と名付けるくだりも。松を描いた作品はいくつかあるが、今回展示されている油彩画「チャイルド・ハロルドの巡礼-イタリア」(1832年発表)がその有力な候補とされている。

 先に東京都美術館(東京都台東区)で開催された同展には30万人近くが来館。音声ガイドプログラムの語りは俳優の辰巳琢郎さんが務める。

 10日に行われた開会式では、主催者である久元喜造市長をはじめ、テート・ナショナル・ディレクターのキャロライン・コリエさんらがテープカットを行った。コリエさんは「テート美術館の数々の作品をお楽しみいただければ」と話す。

 開館時間は9時30分~17時30分(土曜・日曜は19時まで)。月曜休館(1月14日は休館)。入館料は、一般=1,500円、高大学生=1,100円、小中学生=600円ほか。4月6日まで。

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