阪神電鉄(大阪市福島区)は4月1日、「三宮」駅(神戸市中央区小野柄通8)を「神戸三宮」(こうべさんのみや・Kobe-Sannomiya)駅に改称した。
1日当たりの乗降人員が約9万8000人(2011年11月時点)で、同電鉄では梅田駅に次ぐ乗降人員となる同駅。1905(明治38)年4月12日の「三宮~出入橋」間開業時に「神戸」停留場として開設されて以降、1912(大正元)年11月1日の神戸市内延長線「三宮~滝道」間開業時に「三宮」、1933(昭和8)年6月17日の「三宮~滝道」間廃止および三宮停留所の地下化が完成時に「神戸」、1936(昭和11)年3月18日 の「三宮~元町」間開業時に現在の「三宮」と改称された。
阪神なんば線の開業を機に、沿線地域に加え広域地域からの客の誘致にも取り組んできた同電鉄。沿線外から訪れる一部の客などから「神戸の最寄り駅が分かりにくい」との声もあり、「三宮」が観光都市神戸の中心地であることを明確にし、全ての客により分かりやすく案内できるよう駅名として「神戸三宮」駅に変更した。さらに、ユニバーサルデザインの観点も踏まえ、全ての客がより分かりやすく利用できるように全駅で駅ナンバリングを導入。会社名を表すアルファベット「HS」と駅番号(2桁)の組み合わせを駅名看板や運賃表などに表示する。
同電鉄広報担当の飯塚亮さんは「駅名変更により、三宮が観光都市神戸の中心地であることが分かりやすくなった。これを機により多くの方に、神戸・三宮エリアを訪れていただければ」と呼び掛ける。