IBF世界スーパーフライ級3位でホテルマンボクサーの帝里（ている）木下選手（28）が7月18日、神戸ポートピアホテル（神戸市中央区港島中町6）で開催される日本初のホテル世界戦に臨む。

千里馬啓徳会長（左）と帝里木下選手（右）

　WBC世界スーパーフライ級元王者の徳山昌守さんに憧れてボクシングを始めたという大阪市出身のプロボクサー・帝里選手。アマチュアで80戦65勝15敗という関西トップクラスの成績で活躍し、注目を集めた。大学卒業に合わせ「千里馬神戸ボクシングジム」（東雲通3）に入門。2008年5月にプロデビューし、右利きでありながら左のボクサーファイターという独特のスタイルで、持ち前の心の強さに加えて踏み込みの速さ、距離感の良さも兼ね備える。2012年には日本スーパーフライ級の王座決定戦が行われ、2-1の判定で勝利し、プロ初タイトル獲得。その後、5度の防衛に成功した。

　神戸ポートタワーホテル（波止場町）2階「神戸ポートキッチン」のホールスタッフとして働く顔も併せ持つ帝里選手の対戦相手は南アフリカ共和国出身で同級1位のゾラニ・テテ選手。強敵を迎えての世界タイトルマッチだが、ホテル勤務の帝里選手にとっては慣れ親しんだ雰囲気でのホテル決戦とあって「全力で獲りにいく」と選手・スタッフらは意気込んでいるという。

　帝里選手は「これまでの5度の防衛に成功できたのは皆さんの応援のおかげ。恩返しのためにも絶対に勝つ」と意気込みを語った。

　チケットは、特別リングサイドA席＝3万円、リングサイドB席＝2万円、リングサイドC席＝1万円、スタンディング＝6,000円（当日売りのみ）。問い合わせは「千里馬プロモーション」（TEL 078-271-2777）まで。

　試合開始は17時30分（開場は16時30分）。