神戸のライブハウス「CHICKEN GEORGE(チキンジョージ)」(神戸市中央区下山手通2)で5月24日、アマチュアジャズビッグバンド「スガ部」の結成10周年記念ライブが開催された。
神戸を中心に活動する同バンドは、映画「スウィングガールズ」に触発された「情熱あふれる老若男女」が集まり2005年7月に誕生。現在では、楽器経験のなかった初心者からベテランまで、さまざまな経歴のメンバーが所属する。「スガ部」Tシャツに描かれているキャラクター「スガエル」は、兵庫県のマスコット「はばタン」の作者JUNBOwさんのデザイン。バンド名は「(ス)ウィング(ガ)ールズ」の頭文字から名付けた。
編成は、トランペット、トロンボーン、サックス、ピアノ、ギター、ベース、ドラムで、現在は産休・育休中の2人を含む23人で活動。神戸三宮近辺のスタジオで月1回の定期練習を行うほか、随時、臨時練習やパート練習を行っている。過去に「元町ミュージックウィーク」では、「ウォームハート賞」(2008年)、「ベストプレイヤー賞」(2010年)を受賞している。
当日は、立ち見も含めて約200人が来場。「In the mood」「Strike up the band」「Sing sing sing」など約20曲を演奏し、迫力のあるサウンドに演奏者も観客も大いに楽しんだ。結成のきっかけや名前の由来をMCの中で紹介したほか、神社や寺でも演奏してきたこと、4組の団内カップルが成婚に至ったことなど10年の歴史を振り返った。ジャズトランペット奏者の河村直樹さん(シルキースピリッツメンバー、大阪音楽大学ジャズ専攻講師)も賛助出演し、会場をさらに盛り上げた。
バンドマスターの藤原唯人さんは「メンバーそれぞれが仕事や家庭などいろいろな事情を持ちながら、10年間20人余りのバンドを維持し続けてきた意義は大きいと思う。今年から神戸市がジャズの日を定め、自分たちの活動が神戸でのジャズの裾野を広げる一助になればよいと思っている」と話した。
今後、7月5日の兵庫県加西市「日吉神社」で行われる「第6回ハチドリまつり」の出演を予定している。