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震災20年の神戸で舞台「6年3組の阪神大震災」 震災知らない若手世代出演

稽古場で劇団自由人会の舞台を演じる神戸電子声優タレント学科の学生たち

稽古場で劇団自由人会の舞台を演じる神戸電子声優タレント学科の学生たち

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 神戸電子専門学校(神戸市中央区北野町1、TEL 078-242-0014)北野館地下1階ソニックホールで9月12日、震災20年メモリアルシアター公演「6年3組の阪神大震災」が行われる。

稽古場の様子

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 実話に基づき一般社団法人「劇団自由人会」が舞台化し、上演し続けてきた同作品。1995年に起こった阪神・淡路大震災で級友を失った西宮市立樋ノ口小学校6年3組生徒と松田満先生による原作を、同劇団のふるかわ照さんが脚本・演出を担当し芝居を作り上げ、震災の翌年に初めて上演された。これまでに全国で1000ステージ近く上演し、文化庁からも長年にわたって高い評価を受けている。

 ここ数年、舞台上演がなかった同作品。震災20年の節目を迎えた今年、「神戸からあの震災の悲劇を伝えるべき」と舞台人たちの気持ちが動き始めた。今回、出演者の大半が同専門学校の声優タレント学科在校生および教員というユニークな体制で、6月に学内でオーディションが行われ、6年3組の子どもたちの役として20人の学生が選ばれた。

 脚本・演出から演技指導をはじめ、技術スタッフを中心にプロの同演劇がバックアップ。震災を知らない世代や震災の発生した年に生まれた学生が夏休みの期間、集中的に稽古を重ねて舞台を作り上げる。

 ふるかわ照さんは「今回は子どもたちの役を学生の方が演じるが、これまでは40歳を過ぎた連中が半分ほど占める劇団員で演じていた。不思議なことにこの作品を演じているときは皆が小学生に見えた」と話す。「震災20年でこうやって若い人たちと一緒に作品を作り上げることができてうれしい。震災を知らない世代が演じやすいようにと内容を縮小して脚本を練り直した。今後、作品がどう広がって行くのかも楽しみにしている」とも。

 開演時間は17時(開場は30分前)。上演時間は約60分。鑑賞料は、前売り券=1,500円、当日券=2,000円。問い合わせは「劇団自由人会」(TEL 078-784-3701)まで。

 同劇団は、1981(昭和56)年の劇団設立以来、「未来を担う子どもたちが、演劇を通じて心豊かに成長してほしい」という思いの下、全国の学校を巡演している。

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