神戸・北野のビル2階に9月16日、袴(はかま)レンタル・着付けショップ「はいからさん神戸」(神戸市中央区山本通2、TEL 078-414-8850)がオープンした。
異国情緒あふれる神戸に似合う袴で歩く新しい観光スタイルを提案する同店。北野や旧居留地・異人館をレトロな袴や浴衣で街歩きする手伝いをする。
同店オーナーの古賀由美子さんは、着物の世界に魅了され和裁を始め、1998年に和裁技能士2級の国家資格を取得。多角面から着物を知るために神戸の老舗百貨店に勤め、そこで客と接する喜びを知る。併せて、仕入れ、コーディネート、小物使いの知識を得ることでより着物の世界を深める中、「もっと着物でお客さまに笑顔になってもらいたい」という思いからヘアメークを学び始め、2013年に美容師免許を取得。以降、和洋装の花嫁をはじめファッションショーやイベントなどに取り組む一方、非健常者のための着物開発にも携わり、多方面から着物を楽しむ提案をしながら活動の場を広げてきた。
「異国情緒あふれる神戸北・北野の街並みや洋館ができたころ、女性たちの間では『はいからさん』と呼ばれる袴姿の装いが生まれた。同じ時代に生まれた装いなので建物や街並みにとてもよく似合い、タイムスリップして神戸の街を歩いているような雰囲気を味わうことができる」と古賀さんは話す。
店舗面積は11坪。ガラス張りで明るい店内には、「神戸の街に合うハイカラな模様」の着物と袴が並ぶ。アンティーク調の家具などを配置し、レトロな雰囲気を演出。店のコンセプトに合うようノスタルジア感のあるテナントを探し、レンガ造りの建物を選んだという。
料金は、「レトロ街歩きプラン(袴レンタル+着付け)」(8,000円)、ブーツレンタル(1,000円)、リボンなどのヘアアクセサリーレンタル(300円~)。着付け時間は約15分。男性や子ども用の着物、夏場は浴衣のレンタルも用意する。
古賀さんは「着物の世界に魅了されて18年。さまざまな方に着物で笑顔になっていただけるよういろいろな経験を積んできた。その経験を生かして、ずっとお世話になってきた大好きな街・神戸をもっと着物で元気にしたい。元気に街歩きをしてもらえる袴姿はノスタルジックな神戸の街並みにぴったり。『いつもとちがう私と神戸』を感じるお手伝いをしていきたい」と話す。「着物に親しんでいただき、着物を自分で着ることができない人を減らしたい」とも。
営業時間は10時~18時(衣装返却は17時30分まで)。完全予約制。火曜定休。