KOBEとんぼ玉ミュージアム(神戸市中央区京町、TEL 078-393-8500)で4月11日より、企画展「『とんぼ玉に遊ぶ2』出版記念展」が開催される。
同展は、とんぼ玉を紹介する単行本「とんぼ玉に遊ぶ2」の出版を記念して開催するもの。礒野昭子さんや椎葉佳子さんら作家20人の作品約200点を展示する。「作品に加えてミュージアム内でも同書を閲覧できるので、作品の世界をより深く楽しむことができる」(同ミュージアム)。
同書は、とんぼ玉作家を今までにない視点からとらえ、美しい作品の写真とともに紹介し大きな反響を呼んだ前号「とんぼ玉に遊ぶ」に続き、次代の作家の思いと作品に焦点を当て、新たなとんぼ玉の世界を紹介している。作品写真に加え、作家へのインタビューも所収した。
とんぼ玉は穴のあいたガラス玉で、模様のついたガラス玉をトンボの複眼に見立てたためとんぼ玉と呼ばれたといわれる。とんぼ玉には約3,500年の歴史があるといわれ、紀元前1,500年ごろの古代メソポタミヤ時代、エジプト時代に誕生したとされる。
とんぼ玉の魅力について、同館の宮本館長は「極小のガラス玉の中の世界は、しばしば見つめていると時を忘れてしまうような果てしない広がりを持っている。鑑賞するだけでなく多角的に接することができるのも魅力の一つ」と話す。「あまりアート作品を購入されたことがない方でも『好きなアクセサリーを選ぶ』感覚でコレクションがしやすく、数があっても場所をとらない。趣味として、とんぼ玉教室で実際に制作することもできる」とも。
開館時間は10時~19時。入館料は、大人(高校生以上)=400円、小中学生=200円。7月6日まで。